“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第587回
第3回超美食会で美酒・美食を堪能

超美食会を開始したのは今年の7月7日の七夕の夕べ。
今回で第3回となる。
小滝橋「岸由」、銀座「こびき」と続けて、
今回はどこにするか随分悩んだが、
気心の知れる工藤さんの新進気鋭の居酒屋である、
錦糸町「井のなか」を選択した。

「井のなか」は今年の4月に開店して以来、
純米酒の燗に合う酒肴を模索して、
どんどんと進化を続けている。
かといって、奇をてらった調理をするのではない。
あくまで全うな食材を全うな料理に仕立てている。
ただし、果物のタルトにゴルゴンゾーラのムースをかけるなど、
これまでの居酒屋ではあまり見られない
創意工夫が試みられているものが多い。
それが山廃純米酒にとてもよく合う。
いまでは、連日満席。
予約が必要な居酒屋になっている。

店主の工藤さんと「超美食会」の開催の相談をしたときに、
どのような料理と酒にするかと訊かれたので、
特別な試みは不要、
工藤さんらしい組み合わせにして欲しいということだけを
お願いしておいた。
さて、開催日程が11月25日であったが、
その週初めの11月20日発刊の「週刊現代」で
『燗酒の旨い居酒屋10』という巻頭カラー特集記事があった。
そこに期せずして、「井のなか」の紹介記事と同じページに、
私が執筆したコラム
『純米酒の燗を知らないのは人生の損失だ』が掲載された。
この特集は関東では、
「伊勢藤」、「和浦酒場」、「件」、「井のなか」、
「さかな幸」、「真菜板」、「新八」と
7軒の燗の旨い居酒屋が紹介されたが、
「件」を除いて私の親しい店ばかりだった。
不思議に思っていたら、
編集担当から
拙著「世界一旨い日本酒」を参考にされたことを訊いて納得。

そんな偶然もあって、いよいよ当日になり、
30名ほどの美酒・美食好きの皆さんが集まった。
当日の工藤店長、五十嵐料理長、浅見フロア担当は気合十分。
なんと、工藤さんは前夜は寝ずに準備してくれたとのこと。
その言葉通り、いい食材の味を最大限発揮させた料理と、
純米酒の燗の相性は素晴らしかった。


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2006年11月28日(火)

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