“蕎麦屋酒”の著者がプロ顔負けの美味探求

第678回
週末の超美食会の計画

今週末の日曜はいよいよ第5回超美食会。
今回は、自ら料理して、
皆さんに味わってもらうという企画になっている。
それも、一般人はまずは食べる経験がないと思われる、
日本酒のモロミタンクの泡を使用した泡汁。

この泡汁を初めて体験したのは、
秋鹿酒造で仕込みの手伝いを一週間ほどしていたときのこと。
谷淵杜氏が、ニコニコしながら、
今日は古川さんに滅多に食べられないものをご馳走する
と言って、モロミタンクから泡をとってきて、作ってくれた。
このときは、
能勢の山の中の魚屋から鯖を購入して具にしたが、
それでもとても旨かった。
特に、蟹のような風味が自然に鍋の汁にでてくるのが
不思議であった。

そのときに、別なタンクの泡を自分でこそぎとって、
東京へ持ち帰り、高田馬場「真菜板」で、
西崎ファームのバルバリ鴨を具として食べたのが二度目。
さらに、先日秋鹿酒造の若手蔵人から泡を送ってもらい、
今度は西崎ファームの真鴨で行ったのが三度目。
そして、今回の超美食会は四度目の泡汁になる。

このような経過で、具を何にするか悩んでいた。
これまでの経験では、
魚系も十分に旨いということは分かっているのだが、
やはり、秋鹿の泡ということで、
肉系のほうが合うのではないかということ。
鴨はもう十分試したので、
今回はイノシシにすることにした。
そのイノシシだが、先日のナメコの原木栽培の際に、
栃木県馬頭の農家にお願いして、入手しておいた。

ということで、今回の泡汁はイノシシ。
それも通常の肉だけではなく、
ハツも少量ながらいただいている。
このイノシシの選択だが、実は数年前の経験に基づく。
秋鹿酒造を数名で見学した後に、
参加者と蔵の懇親会を亀岡「楽々荘」で開催した。
そこで、食べたボタン鍋と
秋鹿純米吟醸無濾過生原酒「もへじ」との相性が抜群だった。
その印象から、秋鹿の泡にも
イノシシが絶対に合うのではと考えた。

さて、当日までどんな味になるかは試すことはしない。
私自身、初めての組み合わせを本番で味わって、
愉しみたいから。


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2007年4月11日(水)

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