死ぬまで現役

老人を”初体験”する為の心構え




第20回
好奇心による行動は若さの特権

また日本の酒飲みの中には、
夜を徹してとめどもなく酒杯を傾ける人がいる。
舌でも食道でも胃袋でも、
朝から晩までアルコール漬けにすると、
機能がバカになってしまう。
酒は少量飲むと、血行をよくしていい気分になるが、
やや度をすぎると、興奮してくる。
さらに度をこすと、全身が麻痩してしまう。
そうした麻癖状態を四六時中、続ければ、
肝臓に負担がかかりすぎて、装置が故障を起こしてしまう。
私の周囲の酒飲みを観察している限りでは、
夜を徹して酒を飲み、身体をあらん限り酷使している人は、
大体、五十歳で死んでしまう。
いつまでものんべんだらりと生きているより、
「太く短く」という生き方のほうがいいと私も思うが、
せっかく自分より十歳以上も若い友人たちをつくって、
いずれ自分の葬式の時は来てもらう積りだったのが、
バタバタと死んで、
こちらが葬式に行かなければならなかったことが何回もある。
それらの若い友人に共通の分母は何かと考えてみると、
第一に昼と夜をひっくりかえしたような
不規則な生活をしていることであり、
もうーつは、とめどもなく朝まで
アルコールを胃袋に流し込む
酒びたりの生活をしていることである。
そういう人は不思議と五十の坂がこえられないで、
あの世に行ってしまう。

してみると、人間の身体は、
伝染病とか交通事故にやられない限り、
かなり酷使をしても五十年は持つらしいことがわかる。
逆にいえば、無茶苦茶に酷使をすれば、
大体、五十年でパーツに故障を起こし、
とりかえしのきかないことになるということでもある。
だから、長くもたせようと思えば、
リズムの一定した生活をやったほうがいい。
昼型の人もおれば、夜型の人もあるから、
誰もが同じ時間に起床して、
同じ時間に食事をしろとはいわないが、
その人のリズムにあった規則正しい生活は
身体の各部分のパーツを
長持ちさせるコツであるといってよいだろう。

さて、若さを保つ第二の条件は
何ごとにも好奇心を持つことであろう。
若さの特権は、まだ人生の経験が少ないために、
何事によらず、好奇心を刺激されることである。
むろん、好奇心を支えるエネルギーの
かなりの部分は性欲とかかわりがある。
セックスの相手に心をひかれるのち、
恋にうつつを抜かすのも、おしゃれに熱心なのも、
恋愛小説を呼んだり、
自分で恋歌をつくったり、
ラブレターを書く気を起こしたりするのも、
みんな身体の中を駈けまわる性エネルギーのなせるわざである。

しかし、好奇心のすべてが
性欲によって惹き起こされたものとは限らない。
今まで行ったことのない町に旅行に行きたくなるとか、
今までに勉強したことのない学問や芸術に打ち込みたくなるとか、
あるいは、やったことのない冒険や事業に手を出したくなるのも、
みな、未知のものに対する知識欲や征服欲のなせるものである。
行動型の人と、思考型の人では、
対応の仕方が違うけれども、
それに打ち込む気になるのは若さからくる身の軽さのせいである。
ところが経験を積み、年輪を重ね、
さまざまの失敗をくりかえすと、
だんだん好奇心が磨耗して、情熱が衰えてくる。





←前回記事へ

2015年1月5日(月)

次回記事へ→
中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」

ホーム
最新記事へ