死に方・辞めかた・別れ方  邱永漢

去り際の美学

第29
確実に実現できる額を第1目標として、徐々に最終目標に近づける

お金を貯める場合でも、
すこしは無理しなくてはいけないし、
努力も必要なのだけれども、
はじめは、自分の手の届く範囲内で目標を定めることです。

「千里の道も一歩から」というように、
まず確実に実現できる額を第一目標として、
徐々にお金をふやそうという心がけがだいじでしょうね。

私が、まず百万円と言うのも、
百万円なら、貯める気になれば
たいていの人が貯められる額だからなんですが、
その人の立場、収入によっては、
五十万円でも八十万円でもいい。

自分はお金にルーズなところがあると思うなら、
ちょっと低めの目標から始めてみる。
とにかく、第一目標を達成することで、
土台になる塊を作る。
それが、お金をふやすポイントです。

財産づくりは貯蓄から始まるのですが、
ひとつの目的、目標を定めてお金を貯め始めると、
お金を貯めることのむずかしさと
シンドサが身にしみてわかります。

家を買うため、独立して店を出すためとか
目標をかかげても、お金を使いたいという欲望は、
誰でも同じなんですね。
それをある程度おさえるわけですから、
当然、くだらないものにお金を使わなくなります。
これが重要な点です。

頭金ができて家を買っても、
当分はローンで苦しめられる。
事業を始める人は、もっと倹約を強いられるでしょう。

目標到達まで頑張ってお金を貯めると、
それ相応の金銭感覚も身につき、
そういうときの訓練を知らず知らずのうちに
経験することにもなるんです。





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2013年4月30日(火)

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