中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

質問のない時はQさんの独り言になってしまいます

第895回
I.MさんからのQ(質問):台湾の将来について

台湾の将来について中国人の主流派は、
どんな期待なり、予測を持っているのでしょうか。


■QさんからのA(答え)

「中国人の主流派」という意味が私によくわかりません。
台湾における台湾人のことなのか、
大陸から移住した外省人のことなのか、
それとも中国大陸における中国人のことなのか、
それによって答え方が全く変わります。

台湾の場合は民進党という台湾の人たちによる
台湾の本土化を主張する独立志向の人たちと、
大陸から来た中国人で
国民政府を支持してきた国民党があります。
5年前政権からふるい落とされて、野党に回ったんですけど、
そのプロセスで親民党と国民党に分裂しました。
その分裂のおかげでいまの陳水扁総統が
選挙で当選するということが起ったんです。

台湾では大きく分けると
中国大陸と何らかの形で上手く交渉して
台湾の地位を保ちたいという人と、
中国大陸と一緒にならないで、
できれば台湾だけでやっていきたいという
独立派の民進党の二つに分れると思います。
ただ、最近の動きを見てもわかるように、
アメリカも台湾海峡の波が荒れるのを嫌がって
現状を変える動きに賛成しないということと、
これだけ中国との繋がりが強くなると、
台湾がそういうことを無視して
独立した別の国になるということはいよいよ難しくなりました。

いま台湾では、
もちろん台湾人と外省人の違いがありますけども、
台湾人ももともとは大陸から来た人たちの子孫ですから、
台湾人も中国人の中の一派と考えていいと思います。
台湾人が中国に対して、
独立したいと考えるという遠心力が働く一面で、
世界で仕事をやっていく上では
中国との関係と資源が不可欠だと考える
求心力も働くということです。
将来どういう形に落ち着くかというのは、
いまのところはまだなんとも言えないと思います。

ただ、独立して別の国になっていくということよりは、
たぶん双方で妥協して、それぞれの意見を上手く組み合わせた、
双方勝ちの形をとった工夫がなされて然るべきだと
私は見ております。






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■邱 永漢 (きゅう・えいかん)
1924年台湾・台南市生まれ。1945年東京大学経済学部卒業。小説『香港』にて第34回直木賞受賞。以来、作家・経済評論家、経営コンサルタントとして幅広く活動。最期まで年間120回飛行機に乗って、東京・台北・北京・上海・成都を飛び回る超多忙な日々を送った。著書は『食は広州に在り』『中国人の思想構造』(共に中央公論新社)をはじめ、約400冊にのぼる。(詳しくは、Qさんライブラリーへ




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