中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

質問のない時はQさんの独り言になってしまいます

第664回
■TABUさんからのQ(質問):価格差より将来性?

いつもお世話になっております。
毎日、楽しみに勝手ながら拝見させて頂いております。
中国株を去年より始めまして、
試行錯誤しながら、少しずつ投資を続けております。
そこで、僭越ながら邱先生にお伺いしたいのですが、
"A株価格差"というのが、よく言われておりますが、
例えばH株市場が開放された場合、
中国人の方からすれば、
もちろんA株と同時上場されている銘柄も割安ということで、
魅力だと思いますが、むしろ、
今まで取引できなかったA株未上場の株で割安なものも
狙われるのではないかと思っております。

従って、あまりA株との価格差というのは、
意識せず投資をするのではなく、参考程度にみておいて、
それよりも、企業そのものの将来性から投資するべき
と考えているのですが、間違いでしょうか?
お忙しい所、恐縮ですが、宜しくお願い致します。


■QさんからのA(答え)

A株とB株の価格差に注目しなさいと言っているのは、
その差だけで株を買いなさいと言ってるわけではありません。
一番大切なことは、そういうことと無関係に、
その会社がきちんと成長して、
お金をたくさん儲けてくれる会社になるかどうかということです。
それが第一で、中国は全体の経済が成長してますので、
その中でお金の儲かる商売と儲からない商売が、
だんだん大きく分かれてきています。
したがってどんな業績が出るかを中心として
株を買うのは当然のことです。

ただ、中国の場合は特殊事情として、
同じ一つの株であるにも関わらず、
2つの値段がついているということは明らかに矛盾です。
将来2つの株が一緒になるのなら、
安い株を買っておけば一緒になったときにその分だけ得をしますよ、
ということで証券会社の人たちが
「ディスカウント率」というのを表にして出しています。
同じ株なのに、A株が10円だったらB株は5円ということもあると、
その2つが一緒になるときには
5円の株が10円になる可能性がありますから、
そういうことも考慮にいれて下さいということです。

おっしゃるように私は、
別にB株の値段が安いからといって、
B株を買うということはありません。
よく成長する株で偶然にもその会社のA株とB株で差が大きければ、
これも買い根拠の一つになりますね、と言っているのです。






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■邱 永漢 (きゅう・えいかん)
1924年台湾・台南市生まれ。1945年東京大学経済学部卒業。小説『香港』にて第34回直木賞受賞。以来、作家・経済評論家、経営コンサルタントとして幅広く活動。最期まで年間120回飛行機に乗って、東京・台北・北京・上海・成都を飛び回る超多忙な日々を送った。著書は『食は広州に在り』『中国人の思想構造』(共に中央公論新社)をはじめ、約400冊にのぼる。(詳しくは、Qさんライブラリーへ




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