中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

質問のない時はQさんの独り言になってしまいます

第784回
■みとっぽさんからのQ(質問):原材料高と電力株

いつも有益なお話をありがとうございます。
2年ほど前から、高速道路や自動車、電力、港湾株などに
少しずつ投資し、お陰さまで含み益が増え配当ももらいました。
今後のことも、全体的に楽観しております。

ただ、最近になって、
原材料高と電力株のことで悩むようになりました。
これまで、電力株は長期投資向けの超有望株だと思っておりました。
けれども最近は、原材料価格が高騰し、収益を圧迫しています。
問題なのは、中国経済の成長振りから見て、
原材料高が今後も当分続きそうに思えることです。

そうであるならば、必ずしも、
電力株=有望株とはいえないのでしょうか。
それとも今の原材料高は、一時的な現象と考えるべきでしょうか。
このような問題について、Q先生はどのようにお考えでしょうか、
お聞かせ頂けましたら幸いです。


■QさんからのA(答え)

いま、中国の電力は依然として供給不足が続いております。
それなら本当は利益が上がってホクホクする所ですが
電力の原料になっている石炭の値上がりが続いております。
簡単に言うと倍ぐらいになってしまいました。
もちろん電力も値上がりをしていますが、
政府が押さえていますので、思うように利益を上げていません。

その点水力発電はあまり原料高の影響を受けませんけど、
中国では大半が火力発電で、それも石炭を使っていますから、
石炭を安く買えない企業は、丸々値上がりの影響を受けて、
売上げが増えているのに利益があまり増えていません。

それを知る一番簡単な方法は
毎四半期ごとに発表される業績を見ることです。
それを見ておりますと、
電力会社によって売上げが増えた分だけ利益が増える会社と、
売上げが増えたのに、利益が去年と同じという会社がございます。
そこを見ればどの会社が不利な立場にあるのかが
一目でわかってしまいます。
しかし、不利な立場にある会社でも
去年に較べて利益が下がっているわけではございませんので、
恐らく去年と同じレートで配当することは出来るでしょう。
一頃に較べると株値も下がっておりますから、
利回りは採算にはのると思います。
ただ同じ利回りなら利益の上がってる方が有利ですから、
利益の上がる方に乗り換えるということも考えられます。






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■邱 永漢 (きゅう・えいかん)
1924年台湾・台南市生まれ。1945年東京大学経済学部卒業。小説『香港』にて第34回直木賞受賞。以来、作家・経済評論家、経営コンサルタントとして幅広く活動。最期まで年間120回飛行機に乗って、東京・台北・北京・上海・成都を飛び回る超多忙な日々を送った。著書は『食は広州に在り』『中国人の思想構造』(共に中央公論新社)をはじめ、約400冊にのぼる。(詳しくは、Qさんライブラリーへ




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