中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

質問のない時はQさんの独り言になってしまいます

第967回
■FA
さんからのQ(質問):究極の「手に職」

いつも興味深く拝見しております。
20代の主婦で、3歳の子供がおります。
私は働きたい気持ちが強く、無茶なフルタイム勤めをして
結局家族もろとも体を壊したりしたこともあります。
今後もパート等はするつもりですが、
「私はキャリア上、まとまった仕事に就けないのか」
と思うとひどく悲しいことに自分で驚きました。
なぜそんなに働きたいのか考えると、
今まで自分を否定されて来たことが忘れられず、
何か社会の中で成し遂げることで
「私は正しい、私はできる」と思いたいのだと思います。

勤め中も「給料分だけ仕事してあとは適当に」ができず、
くそまじめにやって自分の首を絞めた部分があり、
上司の落ち度による不可抗力のミスの責任が
私に押し付けられるなどというありふれた事がとても腹立たしく・・・
それは、私が仕事に自己投影し、
自己満足を求めていたからだと思います。
こんな動機で世の中に出ても良いのでしょうか。
もし良いのであっても、
最終的にはどこかに雇われることを期待するよりも
小さい会社を自分で持つかたちが一番良いように思えます。

究極の「手に職」は、
どんな状況でも自分で何かを始め
適切に維持して行かれる能力だと思うのですが、
そういう能力をつけるために必要なものは何でしょうか。


■QさんからのA(答え)

まだお若くて、
ほとんど社会的なことについては未経験だと思います。
その年で創業して仕事をやるなんてことは、
いまの考え方では全く不可能です。
ツベコベ言わず、会社に勤めるかパートで仕事をやる以外には
方法はないと思います。

その場合に一番大切なことは
先ず仕事が楽しいかということです。
次は周囲の人たちとの人間関係が上手く行くかどうかです。
それによって自分の仕事場に対する受け止め方が
大きく左右されます。

そして三つ目がやっといくらお金がもらえるのか
という話になるんです。
そういうことをすべてちゃんと自分に納得させないと
仕事は上手く続きません。
したがって次のステップに入ることもできません。

まだそのずっと入り口のところで
クヨクヨしても仕方ありません。
私が言ったような事を頭に入れて、
先ず仕事に一生懸命精を出すことからはじめて下さい。






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■邱 永漢 (きゅう・えいかん)
1924年台湾・台南市生まれ。1945年東京大学経済学部卒業。小説『香港』にて第34回直木賞受賞。以来、作家・経済評論家、経営コンサルタントとして幅広く活動。最期まで年間120回飛行機に乗って、東京・台北・北京・上海・成都を飛び回る超多忙な日々を送った。著書は『食は広州に在り』『中国人の思想構造』(共に中央公論新社)をはじめ、約400冊にのぼる。(詳しくは、Qさんライブラリーへ




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