中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

質問のない時はQさんの独り言になってしまいます

第1085回
■Mさん
からのQ(質問):日本企業の管理体制

中国に魅力を感じ、留学を経て、
日本の会社から中国へ派遣されてきた者です。
私が今疑問に思っていることは、
日本企業(特に本社)が
中国人スタッフを日本式に管理しようとしていることです。
私の勤める会社を含めまわりの日系企業を見ても
「うちは日本の会社だから云々」と言って、
日本の常識を押し付けている企業が多いように感じます。
私には、そうすることで中国人の反感を買い、
ますます中国人が日本の企業を
嫌いになっていくように感じられます。

日本の企業はこれまで、
優れた管理体制をもとに発展してきたのは分かりますが、
それをまったく常識や国民性の違う中国人に押し付けて、
成功するのでしょうか。
また、中国の日系企業が
どのように中国人をマネジメントしてゆけばよいか、
邱先生の考えをお聞かせ下さい。


■QさんからのA(答え)

日本人の人の使い方はよその国と大分違います。
殊に外国でつくった会社では
基本的にその国の人をあまり信用しません。
したがって、現地の人を幹部に引き上げることもやりません。
日本人が3人いたらその3人で相談して
全てのことを決めてしまいます。
そこの会社で働いている中国人たちはみんな不満に思って、
会社のために尽くすよりも、
早く仕事を覚えてこの会社から独立して、
できればこの会社をうまく利用して、
いままでもらっていた月給より
たくさん収入があるようになりたい、
それが中国の人たちの願いです。

もちろん日本側にも言い分があって、
連中は自分のことしか考えないし、愛社精神なんかまるでない。
仕事を任せたらこっちがひどい目にあわされる、
と心の中で思っています。
これをどう解決するかは
すべての海外進出企業の直面していることです。
でも、23歳の女の子が考えることではありません。
あなたが社長になってから考えても間に合いますから
とりあえずはあなたが中国人スタッフに信用されるよう
風通しをよくする努力をして下さい。






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■邱 永漢 (きゅう・えいかん)
1924年台湾・台南市生まれ。1945年東京大学経済学部卒業。小説『香港』にて第34回直木賞受賞。以来、作家・経済評論家、経営コンサルタントとして幅広く活動。最期まで年間120回飛行機に乗って、東京・台北・北京・上海・成都を飛び回る超多忙な日々を送った。著書は『食は広州に在り』『中国人の思想構造』(共に中央公論新社)をはじめ、約400冊にのぼる。(詳しくは、Qさんライブラリーへ




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