中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

質問のない時はQさんの独り言になってしまいます

第759回
■エントロピーさんからのQ(質問):先物に対する姿勢

最近ガソリンの値段が異常に上がり、
NY市場の重油は49ドルを超えニュースになってます。
重油、ガソリンとくれば思い浮かぶのは先物取引です。
私は実際の取引はやった事が無いのですが、
先物取引をやるときの心構えや
先物に対する姿勢など意見をお伺い出来ますでしょうか?
宜しければお願い致します。


■QさんからのA(答え)

石油が50ドルを超えるかもしれないという話は
ちょうど昨年の4月号のVoiceに書いたことがございます。
まだ誰もそんなことを考えず、
むしろイラク戦争が片付いたら石油の値段は下がるというのが
世間の常識だった頃です。

なぜ私がそういうことを考えたかというと、
ひとつは実は産油国にあたる所と
アメリカ、ヨーロッパなどの先進国の間の
国境がなくなりそうになっていることへ反発する考え方が多いので、
それが戦争になると泥沼にはまり込んでしまいます。
アメリカがそう簡単に足が抜けなくなると見て、
石油問題は片付かないと考えたのです。

もうひとつは中国がものすごい勢いで石油の輸入国になって行きます。
中国はアチコチへ進出して採掘から始めますが、
それでも足りないので、もしかしたら、
第三次石油ショックに近いことが起るんじゃないかと考えたのです。
まさかピッタリのことが起るとは私も思っていませんでしたが、
それにしても、どうして先物に手を出そうなんて
考えるようになったのでしょうか。

昔、先物の取引所を訪ねたら、案内してくれた人に
「邱先生が買っている間は相場が下がらないようにします」
と言われて、とてもびっくりした事があります。
そんなことができるのなら、
素人はお金を巻き上げられるに決まっています。
「そんなにいい商売なら息子さんにもあとを継がせますか」と聞いたら
「とんでもない、こんな仕事子供にやらせる気なんか全くありません」
と本音を聞かされました。
そんな世界に足を踏み入れるよりも、
もっとまじめに働くことを考えて下さい。






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■邱 永漢 (きゅう・えいかん)
1924年台湾・台南市生まれ。1945年東京大学経済学部卒業。小説『香港』にて第34回直木賞受賞。以来、作家・経済評論家、経営コンサルタントとして幅広く活動。最期まで年間120回飛行機に乗って、東京・台北・北京・上海・成都を飛び回る超多忙な日々を送った。著書は『食は広州に在り』『中国人の思想構造』(共に中央公論新社)をはじめ、約400冊にのぼる。(詳しくは、Qさんライブラリーへ




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