中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

質問のない時はQさんの独り言になってしまいます

第1122回
■ マツさんからのQ(質問):中国の環境問題について

Q先生いつも人生にとって有意義な事を教えていただき
ありがとうございます。
中国の環境問題について質問いたします。

先日とあることから以下のホームページを発見しまして
衝撃を受けました。
http://blog.livedoor.jp/safe_food_of_asia/archives/cat_10003617.html
七色の川など、環境破壊が激しいことをうたっていますが、
情報源ははっきりしなく、いつでどこの写真なのかわからず、
いまいち信憑性にもかけるところがあるので今は半信半疑ですが、
サーズの時の隠蔽などもあった国なので心配です。

中国での環境破壊の経済への影響について
Q先生がどうお考えになっているかお聞きしたいです。
またこれらのことが現実なのかもお聞きしたいです。


■QさんからのA(答え)

工業が発展すると環境破壊が起こるのは、
日本だっていままでにたくさん経験しております。
現にまだアスベストのことで頭を痛めています。
環境問題に皆が関心を持つようになるのは、
命を惜しがるようになってからです。
中国はまだそこまで行っていません。
そういう心配をしていない人に、
あなたがどうして心配しろと言うのかわかりません。
心配するのはあなたじゃなくて、
その土地に住んでその被害を受ける人たちです。
その人たちがそれを考えていないのに、
あなただけ心配をしても仕方のないことです。

中国にも環境庁はありますけど、
まだうまく機能していません。
ご心配でしたら、そこへ近づかないことです。
あなたが心配してもその通りにならないんですから、
三十六計逃げるにしかず、です。

台湾で私はそうした心配をしたことがあります。
台湾の南の方に行きますと、
石油化学の工場ができて、
まわりの海がみな汚染されています。
政府だって手も足も出ないのですから
そこへ行ったら魚を食べないことです。

環境の改善というのは汚染する前にやるものではありません。
汚染してからやるものなんです。順序があるんです。
そういう事業が成り立つという時代がやがてくるでしょうが
今そんなことを考えていたら、
自分が飢え死してしまいます。
自分が飢え死するのと、環境汚染の心配をして死ぬのと、
どちらを選びますか。






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■邱 永漢 (きゅう・えいかん)
1924年台湾・台南市生まれ。1945年東京大学経済学部卒業。小説『香港』にて第34回直木賞受賞。以来、作家・経済評論家、経営コンサルタントとして幅広く活動。最期まで年間120回飛行機に乗って、東京・台北・北京・上海・成都を飛び回る超多忙な日々を送った。著書は『食は広州に在り』『中国人の思想構造』(共に中央公論新社)をはじめ、約400冊にのぼる。(詳しくは、Qさんライブラリーへ




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