第49回
■ SさんからのQ(質問)

邱先生
いつもエッセイ楽しく拝見させて頂いております。

ところで、先生に質問があります。
邱先生のおっしゃる過剰生産、工業製品の豊作貧乏というのは、
日本でのみ起こりうる出来事でしょうか。
当方、現在欧州に滞在しておりますが、
工業製品の普及率が日本と比べると大変低く、
豊作貧乏には程遠いように思われるのですが…
自国内での工業生産が日本のように発達してない国は、
このような不況のリスクが低い、ということでしょうか。
また、そのような現状からして、将来、中国と欧州の経済的関連には、
どのような展望があるとお考えになりますか?


■ QさんからのA(答え)

日本に比べるとヨーロッパの方が工業製品の普及率が低いと
おっしゃっておられますけども、
おそらくヨーロッパでも都会と地方とではかなり違うと思うんです。
地方にお住まいだから工業製品の普及率が低いとお考えだと思うんですけど、
これはアジアにおいても同じことであります。
日本の場合はたまたま先端を行っていますから、
日本が真っ先に工業製品が売れなくなって
ピンチに陥ったを考えていいと思います。
これは世界的な傾向で、
先進国ほどその難しい問題を持っているんですけども、
あまり好況不況の影響を受けないところはいつも不況なのですから、
もっと悪くなる心配はあまりないでしょう。

そういう意味では、工業生産が興るところ、
また世界中のお金が集まってくるところを見れば、
この次どこの経済が良くなるかがわかります。
ヨーロッパの時代は終わって、それからアメリカの時代になり、
しばらくは共存が続いてきましたが、
ドイツをはじめとしてヨーロッパもあまりパッとしなくなりましたね。
今ただ一つ勢いがいいのは中国ですけど、
ヨーロッパの金も、アメリカの金も、日本の金も、
みんな金の儲けやすいところに動きますから、みんな中国へ動いています。
その流れを止めようとしても止まるものではありません。
そんなことをやるより、
流れの上にどういう具合にうまく乗るかということを考える方が、
気も楽になるんじゃないでしょうか。


←前回記事へ 2002年10月18日(金) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ