第56回
■ こばさんからのQ(質問)

本棚にはいつも邱永漢・著「私の金儲け自伝」が数冊ある。
「金儲けと、アジア現代史が一度に解る」と、
若い人に贈呈するためだ。
ところがこの本は品切れなので、
古書店で見つけるたびに買っておくことになる。
他にも復刊して欲しいものは吉行淳之介「軽薄派の発想」、
安岡章太郎「良友悪友」など、例を挙げたらきりがない。
同じ思いの人も多いだろうと思ったとき、
品切れの本を復刊させる専門書店を立ち上げようかと考えたが、
いかがなものでしょうか?
売れなくなったから品切れのままにしてある。
だから大きく儲かる訳がない。
それも承知の上、チャラであればやってみたい。
55歳のリストラ族。
資金はどれほどあればいいですか?
いま病院のベッドでこれを書いていますが、
この復刊専門書店に展望が開けるなら、
退院後すぐにでも準備したい心地です。


■ QさんからのA(答え)

私の昔の本をお持ちのようですから、
本そのものに対する関心が人よりも強いと考えていいかと思います。
したがって、自分の買いたいと思う本が無いのなら、
それを買いたい人が一杯いるんじゃないかと、
それなら商売になるんじゃないかとお考えになるのも
ごもっともだと思います。
今お挙げになっている本はいずれも私の交友関係にある人たちの本で、
私自身も読んだことがありますし、家にもあります。
でも、これを新しく再販したら売れるかということになりますと、
なかなか難しいと思います。
プロの本屋さんがやらないぐらいですから、
うまく行かない可能性のほうが強いですね。
したがって、商売としては多分あまり軌道に乗る可能性は無いと思います。
それよりも、そのお金で自分の好きな本をお買いになるほうが安全ですね。





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