第62回
■ あばらかべっそんさんからのQ(質問)

質問と相談いたします。
中国は今、WTO加盟、2008年北京オリンピック開催と、
国際化の加速と共に海外からの訪問者、在留者も益々増加し、
加えて中国国民の生活水準の向上もあり、
対応すべき基礎産業(と、私は認識しております)である流通産業、
特に小売業の整備、近代化はきわめて大事なことと思います。
また、中国経済の問題点である増大する失業者の受け皿対策としても、
当該産業の存在、拡充は必須のことと私は考えます。
そこでQさんにお聞きしたいのですが

(1)中国における中小規模小売業の現状、
 今後の展望をどのようにお考えでしょうか。

(2)小売業にたずさわる人々のモラールはどうでしょうか?。
 (日本でも最近までは士農工商の思想が残っておりました。)
 ※中国へは2度ほどの、しかも走馬看花の旅の経験だけです。
 質問が当を得ていなければご容赦ください。

(3)私は永年食品小売産業に従事しており、
 商流のほか中堅若手従業員へのトレーニング、
 新規店舗開発などの業務に携わってきました。
 リタイア後、中国で小売業活性化のお手伝いが
 できればと思っておりますが、
 私のような経歴の者に、そのような余地ありましょうか。


■ QさんからのA(答え)

中国の小売屋さんに興味をお持ちのようですけども、
そういうお店は中国の歴史の中では何千年もございます。
しかし、共産党の時代には小さなお店といえども、
全部国営の事業になってしまって小売屋さんがなかったんですね。
それが最近この10年の間に復活しまして、
中国では「個体戸」と言って、
言ってみれば脱サラのはじめる店のことです。
いま中国にはそういう小売屋さんがたくさんあります。
でも、それは個人の商売ですからスケールも小さいし、
ご自分がお出でになって指導してあげられるほどのものではないでしょう。

何しろ中国人は商業の民で、
日本人などとても歯の立たない相手であることをくれぐれもお忘れなく。
但し、日本人が中国人に教えてあげられる商売もないではありません。
値段より品質で勝負する方法もあるということです。
但し、それを受け入れてくれる人があるとしたら、
あなたに心服していることが大前提でしょう。
自分が先ず中国人の商人の間に入って、
競争して中国人を打ち負かすことができたら、
そういう人が現れることも考えられます。
でも商売に関する限り、
日本人が中国人から学ぶことがずっと多いでしょうね。


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