第114回
■inadaさんからのQ(質問):政府紙幣でデフレを抑えては?

デフレを抑えるには、インフレを抑えるよりも難しいそうですが、
明治時代みたく、政府紙幣を発行してはどうでしょうか。

今まで、お金は定期預金で10年で2倍になっても、
貨幣価値が半分位になってしまっていたのでバランス取れていたと思います。
ところが今は、お金を持っているだけで貨幣価値が上がる時代です。

徳川吉宗の時代も、米の増産に伴う米価の下落を、
最終的には、貨幣の改鋳で通貨量を増やし解決したそうです。
(インフレはおこらなかったらしいです。)
現在政府は、約40兆の歳入に対し80兆の予算を立てていますが、
歳入を80兆から120兆にするには、国民の所得を多くするしかないと思います。

これを実現するには、通貨供給量を2〜3倍にしなけれぱならない。
これ以上国債の発行は限度に近づいているので、
国家予算の足りない分は、政府紙幣でまかなうべきではないでしょうか。


■QさんからのA(答え)

今、日本銀行が発行している日本円は政府のお札なんです。
日銀が政府の決めた政策をやっているだけのことですから、また別に日本政府がお札を印刷することはございません。

今足りないのはお札じゃなくて、消費です。日本の国で、不景気になっているのは、物を買ってくれる人がいないからなんです。
そういう人たちに物を買ってくれといっても無駄ですから、ほかにお金を使ってもらう方法を考えなければなりません。
みんなにお金を使ってもらわないと日本のデフレは解決できないんです。
じゃあどうやって増やすのかといいますと、それは消費の奨励をすればいいんです。消費の奨励はそんなに難しいことではありません。
消費しないやつからは税金を取って、消費するやつには税金をまけてやる。 それをやるだけで大分違います。
でも政治家やお役人はいまでも物をつくるのが正常で、お金を使うのは遊びと思っていますから、消費の奨励ができないんです。

たとえば交友費のワクを拡げればよいのに、いまでも交友費には税金をかけています。逆のことをやっているのですから、当分、景気は快復しないでしょうね。


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