第135回
■伊藤友一さんからのＱ（質問）：地方は何を飯の種に？

初めまして、先生の本を読み始めて二○年になります。
日本の地方は、これから何を飯の種にしたらよいのか、何かよい知恵はないでしょうか。

■ＱさんからのＡ（答え）

私は何年も前に、「地方の春は短い」と書いたことがあります。

ある時期、「地方の時代」と言われましたが、それは本当に地方の時代がやって来たのではありません。大都会で労働力が集まらなくなり、地方の労働力に頼る他に方法がなくなったために、地方に工場を作ることが流行っただけなんです。

昨今のように、グローバル化が進むと、日本の30分の1の賃金の場所に工場を作った方が、コストが安いので、日本の地方の工場は閉鎖に追い込まれてしまいます。

そればかりではありません。地方では農村の後継者となる若い人たちがドンドン都会に出て行ってしまうので、農業そのものが衰退していきます。
ここのところ、農業も工業も地方から消えて無くなっていく現象が続いて起こっていますので、地方での商売は一段と悪化しています。

じゃあ地方の人はどうすればいいかということになりますが、私ならお金の儲かるところへ出稼ぎに行きます。みんながそうやったら困りますが、いくらそう言ってもそうやらない人が多いですから大丈夫です。