第177回
■欲張りおじさんからのQ(質問):イラク攻撃の影響について

邱永漢先生のホームページを毎日楽しみにしています。
私たち夫婦は、邱先生影響で中国株をしています。

さて質問ですが、アメリカがイラクを攻撃した場合の株価、
特に中国・香港の株価への影響ついてです。

新聞やテレビの報道から、
アメリカがイラクを攻撃する日が迫っているようです。
私の考えでは、中東は石油の生産地として
世界経済に大きな影響力を持っています。

戦争が始まると、中東の原油の生産量低下ががおこり、
原油の価格の上昇を引き起こし、
工場の生産コストの上昇や生産量の低下を招き、
世界経済に悪影響を与、株価は下がると考えます。

私の家内は、戦争=株価の上昇と考えています。
邱先生はどうお考になりますか?お答えがいただければ幸いです。


■QさんからのA(答え)

アメリカがイラクを攻撃したら
株価がどう変わるかということは
世界中の株をやっている人が心配していることです。
戦争が起これば石油の値段が上がって
石油を使う仕事がピンチに陥るという考え方もあれば、
戦争になれば需要が増えて、物が不足するようになるから、
景気がよくなって株価が上がるという考え方もあります。
実際はそれほど単純な動きではないでしょう。

戦争が短期で終わるか、長期に渡るかでも変化しますし、
その影響は個々に出てきますので、
一斉に世の中が具合が悪くなるということにはなりません。
私は第一次石油ショックの時に
もしかしたら1バレル当り50ドルを突破するのではと
早とちりしたんですけど、
結局そこまで行かずに10ドル台に下がってしまいましたが、
今回はベネズエラの問題もあるので
石油の値上がりもありうると思います。

しかし、石油の供給が減ることもあれば、
ロシアのように世界最大の
石油供給国になる可能性をもった国も現れておりますから、
本当にどうなるかは私にもわかりませんし、
あなたも予想がつかないと思います。
自分達にわからないことに大きく影響されないためには
なるべく危険分散をして、
卵をひとつのお盆の上にのせて運ばないことです。


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