第236回
■苦労性の男さんからのQ(質問):中国のカントリーリスクについて

私は邱先生が、兜町の「株の神様」と
言われていらっしゃった頃からの愛読者です。
株よりもむしろ、収入のある不動産を目指すべきだと
おっしゃったのを読んで、私はそちらに向かい
まずまずの成果を得ております。
しかし最近、利殖はもとより、資産維持そのものが
たいへん難しい時代になったと感じております。
とりあえず一つの籠にすべての卵を盛らないことを心がけて、
円資産を抑え、ユーロ建て債券・USドル建て債券・
金地金・中国株式などに金融資産を分散しました。
そこで教えて頂きたいことがあります。

今最も有望な中国株式に比率を高めて行きたいと考えていますが、
中国は難しい国です。
一党独裁の政体であり汚職の発生がし易く、
一党独裁ゆえにその牽制が難しい。
また国内は貧富の差が拡大してきており
不満分子はたくさんいると思われます。
舵取りによっては、万一、内乱が発生し
収拾が困難になるような恐れがあるかもと心配されます。
その場合、中国株式市場が混乱して、
投資資金の回収が不能になるというようなことは無いでしょうか。
革命によって成立した政府というものは、
いつひっくり返るかわからないという不信感がぬぐえません。

たいへん際どい質問で、返事がし難いことは分かりますが、
本音ではこう言った心配をお持ちの方も
沢山いらっしゃるのではないかと考えます。
よろしくお願いします。


■QさんからのA(答え)

中国の株に目を向けるようになられたようですけど、
あなたは中国を新聞雑誌で乗っているような形で
ご覧になり過ぎているのではないかと思います。
たとえば一党独裁の国という具合に
先入観だけで決めつけておられるようですけど、
中国の政府がどういう成り立ちなのかご存知なのでしょうか。
また中国は難しい国だとおっしゃいますけど、
日本も相当難しい国ではないでしょうか。
自分がその中にいるから
わかっているとお思いかもしれませんが、
本当は両方とも等距離で見ることができるような位置に
自分の方から動く必要があると思います。

自分の知っていることだったら何でもわかっているように思い、
自分の知らないことは新聞に書いてある通りに受けとるのでは
新しい投資をするには不利です。
次はグローバル化の時代ですから、一番大切なことは
いまご自分が持っている偏見を洗いなおして、
等距離で物が見えるように努力することが大切だと思います。


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