第242回
■SさんからのQ(質問):中国で熱いものを感じたい

毎日楽しく読ませて頂いてます。
僕は老舗の日本料理屋の三代目で24歳です。

おかげさまで不景気にもかかわらず
現在の所は調子がいいようです。
大学を出て、板場修行に二年間でています。
でも、やはり起業したい、ビジネスチャンスを見つけたい!
という思いから様々な本を読み勉強するなかで、
中国への思いが強くなってきました。
板場を今月で辞め、中国に行きます。
なにかエネルギーを感じれたら幸いです。
北京、上海、香港を考えていますが、
熱いものを感じれる場所を教えて下さい。
おねがいします。


■QさんからのA(答え)

日本料理の老舗の3代目だそうですけど、
老舗というのはだいたい
創業者が1代で成功させたものだと思います。
でも若旦那の方はそれほど
一生懸命仕事をする人は少ないようです。
あなたは例外かどうかわかりませんけれども、
たいていは若旦那、若旦那とちやほやされてそれでおしまいです。

仮にあなたが親元を離れて起業するとして、
では中国へ行って日本料理屋をやればいいかということになると、
たとえばアメリカでベニハナというレストランが
成功していますけれど、
あれは日本料理ではなくて日本式のアメリカ料理なんです。
でなければあれだけ人は入りません。
日本料理屋ならばいくら人が入っても一人の人が
月に一回も来てくれませんよね。

中国にも日本料理屋はたくさんありますけど、
そんなに流行っているとは思えません。
私は日本人が中国へ行って料理屋さんをやるなら
中華料理が一番と思って、
実はいまそのための準備をしております。
常識から言うと北京料理を北京でやるのには
北京の料理人でやるというのが当たり前ですけど、
たまたま私の周辺に北京料理を勉強した日本人がおりまして、
その人にやらせれば、北京の人と一味違う北京料理が
できるのではないかと思っているのです。

先ず日本人はサービスという点では
中国人よりずっと神経を使ってやりますから、
いい経営ができると思います。
つぎにどこで始めればいいかということになりますと、
北京料理ならもちろん北京で勝負することになりますが、
中国で一番発展するところは上海ですから
上海でうまく行ったら中国のどこへ行っても
仕事ができるだろうと思います。
その代わり上海でやるとなったら上海料理でしょうね。
そんなことできるわけがないと思う人は
やらないうちから負けたことになります。
中国に行って料理屋をやって成功するチャンスは
無数にありますが、それだけ難しいと思って下さい。


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