第244回
■シリコンバレーさんからのQ(質問):不動産の見切り方

邱先生、

投資のみならず、生き方も幅広く先生から学んでいます。
「もしもしQさんQさんよ」のバックナンバーを何度も読んで、
やっと「お金の通り道」を見つける重要さがわかりました。
現在のアメリカは、通り道から外れてしまったようですね。
私もアメリカの株をかなり処分して、
徐々に投資先を中国に移しているところです。
中国語も必要になると思いますので、
一緒に通勤している同僚の中国人エンジニアに
先生になってもらい、毎日中国語の勉強をしています。
邱先生の著書とホームページに出会ってから、
いろいろなことに目を向けられるようになれまして、
本当に感謝しています。 

現在アメリカで5軒家を貸しています。
毎月の経費は十分家賃でまかなえるので、
さらに投資物件を増やしていこうと計画していました。
ところが、邱先生の意見を読むと、
これ以上アメリカの不動産に投資するより、
他のもっと効率の良い投資をするべきだと思いました。
現在投資している不動産は長期間保有する計画だったのですが、
見切ることも考えておかないと
ピンチになったときに乗り切れないのではと心配してます。
邱先生は不動産の見切りをなさるとき、
どういったことに主眼を置かれていますか。
ご教授お願い致します。


■QさんからのA(答え)

アメリカで5軒家を持ってお貸しになっているようですけど、
アメリカ人は日本人や中国人のように
マイホームを自分で持つということには固執しませんので
借りて住んでいる人が多いんです。
ですからちゃんと人が借りてくれるような物件を持っておれば
アメリカでも不動産の収入を
安定的に得ることはできると思います。

そういった意味で必ず借りてくれる人がおれば
あまり心配はないと思うのですが、
日本の高度成長期のような値上りは、
これから先のアメリカ自身も具合が悪いと思いますので
あまり期待できないと思います。

いくらかお金の余裕があって次の投資をするということなら
中国はこれから一番希望が持てるところでしょうね。
ただ何回も私が書いているように
中国の不動産の値上りは
日本の高度成長期のような値上りではなくて、
株のように上がったり下がったりするものです。
供給がワーッと増えるとドーッと値下がりして、
新しい需要が増えてくると
また値上りするということのくりかえしです。
うまく立ち廻ることのできる人にとっては
株をやるのとおなじように
売ったり買ったりすることも可能なんです。
私の場合は値の上がり下がりに関係なく
ずっと持っているというやり方ですから
上手に立ち廻る人の参考にはなりません。
人それぞれ自分の性格にあったやり方で行くよりほかありません。


←前回記事へ 2003年5月1日(木) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ