第355回
■ともさんからのQ(質問):お年より相手の整理整頓業について

Q先生始めまして。
毎日楽しくホームページ拝見させていただいております、
ありがとうございます。

年配の方の家の整理整頓は商売として成り立つでしょうか?
先生はお年より相手の商売を薦めてらっしゃったので。

というのも私の実家や、主人の実家、友達の両親の家に
遊びに行っても、家中モノであふれ返っているからです。
戦前にお生まれになった方は
「もったいない精神」がしみついていて、
なかなかモノが捨てれません。
押入れの中は何が入ってるか分らないくらいギュウギュウ詰め。
子供がとっくに結婚して独立してるのに、学習机もそのまま。
普段使うものは床に置きっぱなしの家が多く、
いつかそれに躓いて転倒するかも・・・と見ててハラハラします。

思い出の多くつまったモノを捨てるのが辛い気持ちは分ります。
モノを粗末にしたくない気持ちは尊いと思います。
でも、思い出ならたとえば写真にとって
コメントつけて自分史に編集する。
粗末にしたくないなら、
インターネットのオークションに出品すれば、
あるいはリサイクルショップにもちこめば
誰かが使ってくれるはずです。
そうしてモノを少なくして、
部屋を使いやすいように模様替えすれば、
大掛かりなリフォームをしなくても、
かなり暮らしやすいと思います。
押入れの天袋のモノや、思い出の品の整理整頓業です。

こうやって理詰めで考える事自体若さからくる傲慢でしょうか?
年配の人の心の中は、今の私(34歳)にはよく分りません。
でも、体が不自由になるリスクが歳とともに増してくるのなら
せめて不要なモノは、年々処分してくべきだと思うのです。

もし、よろしかったらQ先生の意見を聞かせてください。


■QさんからのA(答え)

どこのうちも家の中が荷物で一杯になっていて
片づけるのに困っています。
「捨てる技術」という本がベストセラーになっているのも、
そうした傾向を反映したものだと思います。

いま、新しい家具や電気製品を買おうと思ったら、
お店の人が古いものを持っていってくれるようになっています。
ということはどこのうちも整理が必要だということです。
あなたはひとの家のことを言っているけど、
もしかしたらご自分の家も物が溢れているんじゃないでしょうか。

人の物の整理をしてあげるからといって、
それだけでは商売にならないと思います。
もし、商売になるとすれば、整理をしたものをもらった上に、
整理代としてお金をもらう必要があります。
でも、どこの家でも値打ちのあるものは只ではくれないでしょう。
只でもらえるようなものは誰も欲しがらないものでしょうから、
もらってきた物をイラクだとかリベリアのような
戦争で何もなくなってしまったところに持っていって
只であげるというなら別ですけど、
商売としてはなかなか上手いこといかないと思います。

タンスの中にしまいこんでいるキモノとか、
ブランド物のハンドバックなどを
組織的に仕入れるシステムをつくって、
中古品の店をやることなら、既にその実例もございます。


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