第411回
■MさんからのQ(質問):日本茶の現状について

日本茶の将来性についてお考え願います。  
(私は、現在34歳で、地方公務員をしており、
実家はお茶の生産を生業にしています。
今後も地方公務員という職を継続すべきか、
お茶農家を継ぐべきか、一方その他の職業に展開していくべきか
悩んでいます。)  

近年中に海外(台湾、ベトナム、中国等)での生産が
拡大することによって、日本への輸入が伸び、
国内の生産に大きな影響を与えるでしょうか。  
日本の高齢化が進み、日本茶の需要者層が厚くなるので、
近年中に日本への大きな影響はないと見るべきでしょうか。  
缶茶の原料として、台湾産のお茶が利用されたり、
福岡県八女市のお茶屋さんが、浙江省紹興の近くで
お茶生産に乗り出していることは仄聞しておりますが、
日本茶に関する現状について
お考えを披露していただければ幸いです。


■QさんからのA(答え)

ご実家がお茶屋さんなので、
ついお茶のことが心配になるんだと思いますけども、
お茶が体にいいのは、昔お茶が貴重品だった時代に、
薬として飲んだのを見てもわかります。
体にいいものですから、文明が発達すればするほど
お茶も普及するということが現に起こっています。
いまはグローバル化の時代ですから、世界中のお茶が入り乱れて、
どこで作ったものでなければいけないという事は
だんだんなくなってしまいました。

日本のお茶屋さんはのんびりした人が多くて、
1年に1、2回働くだけで商いものんびりしている人が多いんです。
ですから違う業種の人が乗り込んできて、
今ではお茶といったらお茶の葉を売っている人たちじゃなくて、
自動販売機で売っているのがお茶だという時代になってしまいました。
イギリス人だってインドのお茶を飲んでいるわけですから、
日本の人が中国のお茶を飲むということも起きてきます。
そういう時代の中で、どうやってお茶の商売をしていくかというのは、
お茶屋さんをやっているとかえってわからなくなります。
スケールも違いますし、やり方も違いますから
お茶の仕事はおやりにならないほうがいいんじゃないかと思います。


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