第432回
■杏仁さんからのQ(質問):不動産と人情の間で

邱先生、初めまして。
ホームページ、いつも楽しみに拝読しております。
上海に居住して丸5年になる日本人女性です。
夫と1歳になる長男との3人家族で、
上海中心部に70平米2DKの部屋を借りて住んでいます。
毎月の家賃は4000元ほどです。

私はこちらで、低収入で悪名高い
「現地採用」として働いておりますが、
夫の収入の増加も手伝って、
今年の7月に中心部の交通至便な場所に
築5年の2LDK、140平米のアパートを購入しました。
もともとは、長男の成長に沿って、
今のアパートが手狭になって来たので、
自分達が住む目的で購入しました。

しかし今になって、もう少し今のアパートで我慢し、
新居は人に貸そうかという考えが沸いて来ました。
というのも、今のアパートの隣近所との関係が
とても良く、離れがたいのです。
今のアパートは、
エレベーターもない古い小規模な団地ですが、
昔の委員会功労者など、
教養のある人々が多く定着して住んでいます。
ご存知の通り、中国の人達は子供を
非常に可愛がります。
それが他人の子であってもです。
団地で久しく小さな子供がいなかったために、
長男は一躍人気者になりました。
私達も近所の人々もお互いに別れがたく、
新居を人に貸す、というのも元々は彼らのアイデアです。
 
人情に流されているようですが、
もし新居を貸せば月約一万元の家賃収入が見込め、
ローンと家賃の両方がカバーできることもあり、
本気で考えるようになりました。
どうぞ、ご意見をお聞かせ下さい。 


■QさんからのA(答え)

自分の住むところをどこにするかというのは
ソロバンずくで考えるということもありますが
生活をどういう具合に自分が考えているか
ということとも関係があります。
まだお年が若いから将来のことを考えて
節約第一というのも、もちろんひとつの考え方です。

でも、人生というのは生きてる時間のことですから、
その時間をケチケチして暮らすのがいいのかという考え方も
当然あるわけです。
そういう意味では私はどちらがいいとは言いませんけど、
どちらでも自分の気が済むやり方をすればいいと思います。

当然買ったところを人に貸して、
自分は借家住まいをするというやりかたも
ないわけではないんですから、
折角自分の住むところくらいは自分の気が済むような
ゆとりのある形にして、足りない分は
自分たちが一生懸命働いて補うというのが
結果的に言うとよろしいんじゃないでしょうか。

なお、ご自分は現地採用の形で働いているということですけど、
私は会社に派遣されて外地にいっている人は
その土地のことをあまり覚えないと思います。
本社に言われてその土地に行っているだけのことで、
目は本社を向いているわけですから、
その土地でどうやって生きていくかを考える立場にいないんです。
その点現地採用の人は、
本社から来た人の3分の1もない安い給料で働く代わりに、
その土地にいる人たちがどうやって生きているかを
嫌でも勉強することになります。
結果として、独立をする場合は
会社から派遣された人はまるで駄目で、
現地採用された人の方が役に立つことが多いということです。
もしかしたらお宅の旦那より
あなたの方が頼りになるかもしれませんね。


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