第435回
■M/WさんからのQ(質問):町工場のこの先

初めまして。
お忙しいとは存じますが、よろしくお願いします。

私は下請けの町工場(従業員6人)で経理兼事務をしています。
すったもんだがあり前社長の代わりに、
最近弟が社長に就きました。
売上が前年度より激減して赤字の月が多くなり、
人件費が57%と重くのしかかっています。
(税理士の先生にも指摘されていますが)

コスト削減に努力はしていますが、
やはり給料もカットしないと..と感じるのですが。
(バブル時の高給のままです。)
弟は「人が辞めると困るし、
なんとかトントンやっていけたらいいのだし、
給料は簡単にカットできない!」と言います。
辞める人には辞めてもらって、
小さく商売するしか道はないのでは? 
今なら人材に困ることはないのでは?
と思うのですが...

私にはありきたりのことしか思い浮かばないし、
当然弟は、ごちゃごちゃ、なにいうてるねん!という態度です。
駄目になるのをじーっと待つしかないのでしょうか。

先生、辛口で結構ですのでアドバイスお願いします。


■QさんからのA(答え)

いまは下請けをやっている人への要求が厳しいですから、
いままでと同じやり方をしていたら
赤字になって店じまいをしなければならなくなると思います。
ですから一生懸命コストダウンをしなければいけません。

日本ではコストダウンというのは
賃金の切り下げでやると抵抗が大きくて難しいんですけど、
私の香港のオフィスではある日突然全員に退職の宣言をして、
規定の退職金を払って、
これからは世間一般と同じ賃金とするので、
その賃金でもいいという人は残って下さいと
人を半分に減らしたことがございます。
むこうではそうやることに対して
政府も補助金で一部負担するという形で対処しております。

日本はその辺のことをやらないで
銀行の梃入ればかりやっておりますけども、
本当は中小企業がやっていけるような具体的なやり方を
実行に移すほうが良いんじゃないかと思います。

思い切ってみんなと相談をしてみてはいかがでしょうか。
最悪の場合は工場を閉めるという
覚悟をしなければいけないと思います。
それは覚悟してもしなくても必ずそこまでくるんです。
早めに思い切ってやるかどうかいうのは
経営するみなさんの考え方次第と思います。


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