第467回
■KさんからのQ(質問):上海のマンションについて

邱永漢先生
はじめまして。
毎日楽しく読ませていただいてます。
毎朝の習慣になっています。
上海のマンションのことで先生のご意見をお伺いしたく
質問メールをさせていただきます。

今現在、上海の古北新区の賃貸マンションに住んでいます。
これから長期間の滞在になるため
新築か中古のマンションの購入を考えています。
最初は自分自身で住みますが、
後々は賃貸も可能な物件・地域をといろいろと探しまわっています。
候補地といたしまして交通便のよい
市内中心街の徐家匯地区、浦東地区、静安地区と、
住みなれた古北・虹橋地区を考えています。

今後発展が予想され人気のある地域で
投資物件としても可能な間取のマンションが希望なのですが、
マンション購入での注意点など
先生のご意見をお聞かせいただければ幸いです。
また、日本では新築物件より中古物件の方が
投資効率が良いと思うのですが、上海ではどうなのでしょうか?
上海の中古物件は、築年数からして凄く古く感じてしまいます。
お忙しいところ申し訳ございません。 宜しくお願いいたします。


■QさんからのA(答え)

上海にお住まいのようですけども、
その土地に住めば、先ずはマンションを借りて住むところから始まって、
長い間そこに居るか、
もしくは将来もそこで財産形成をやるということになったら
当然上海のマンションを買うことを考えるようになります。
その場合、どこを買うかということに
関心を持つようになるというのは当然の成り行きです。

中国は今後も経済がどんどん発展しますので、
上海の不動産が上向きになることはほとんど間違いありません。
ただ、この10年の間に建築のレベルも急速に進んだために、
5年前の建物などを見ると古臭く感じてしまって、
同じ買うなら新しい方がいいという気持ちになってしまいます。

しかし、新しい建物は値段が高くて、すぐ売れてしまいます。
あまりお金をたくさん持ってない人は結局、
第一にロケーションがいいということ、
第二にその値段で買って、人に貸した場合でも、
少なくとも銀行の預金よりはいい利回りがあるかどうかということを
頭に置く必要があります。
たとえば徐家匯、浦東、静安や、
お住みになっている虹橋とかいうのはいいところです。

上海に住んでおれば自分で見に行くチャンスも多いですから、
新築を買うお金がない場合は、
中古の物件の中からこれは安いなというものを選んで
お買いになるのもひとつのやり方です。


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