第528回
■ミカオさんからのQ(質問):中国の農業事情

Q先生 こんにちわ。毎日、かかさず読ませて頂いております。
私はHSBC香港で中国株を売買しています。
今回うかがいたいのは、
超大現代農業(チャオダモダン 0682)という銘柄です。
この春に経営者の悪い噂で暴落した時、
私はナンピンで10万株まで買い進みました。
今は底値から4倍ぐらい上がっております。
世界的な人口増による食糧需要増から、
長期で持つべき。いやしかしここで一旦、利食うべき。
などと、迷っております。

Q先生の中国株の本やその他の文章では、この銘柄は出てきてませんが、
中国の農業事情には随分とお詳しそうです。
この会社や、農業の私営企業について、
何かご意見なりご感想なりがありましたら、
お聞かせ願えませんでしょうか?宜しくお願い致します。


■QさんからのA(答え)

前から、中国の株をやる時は
お金をいっぺんにひとつの銘柄に投じないで、
下がった時にナンピンをして平均の買値を下げる必要があります、
ということを繰り返し言ってきました。
あなたの場合もこの原則を守って
底値から4倍になったということですが、
たぶん自分は底値で買っているわけではないでしょうから、
お買いになった値段から見れば2倍ぐらいじゃないですか。

そうだとしても立派なものです。
私のやり方だと、倍になったら元金だけは取り返して、
あとの株はそのまま残しておきます。
どうしてかというと、売ったあと、更に上がることが多いからです。
儲かった分を残しておいてもどうせ元はただだから、
下がってもそんなに悔やまないですみます。

ところで超大現代農業というのは農作物を扱う会社です。
今までにやったことのないスケールでやって
それなりの業績をあげていますが、
農業は基本的に利益が薄い業種です。
これがどんどん大きくなって今の10倍になっても、
そうめちゃくちゃにお金を儲けてくれることはありません。
私が農業の株の推奨を一回もしたことがないのは
そういうわけからです。
農業が嫌いなんじゃなくて、
農業はあまりお金を儲けてくれないと見ているからです。


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