第591回
■KさんからのQ(質問):ラジオ業界の将来

私は放送局に勤めている20代の女性です。
もともと小さい頃からラジオを聞くのが大好きで、
今の会社にもラジオ番組を作ろうと思って入社し、
実際に半年前までラジオ番組を制作していました。
しかしながら、将来のことを考えると
若い人はテレビ番組のほうをやらなきゃだめだという会社の方針で、
半年前からテレビ番組に研修に出されました。

しかしながら、私はテレビの部署にきて
ますますラジオの将来性を感じるようになりました。
というのは、何かをしながらでも、一度聞けば
聞き流していても内容がつかめるように
構成されているラジオとは違って、
テレビは映像を見ればわかる部分は説明を省いてしまうので
画面を見ないとちゃんと理解できません。
つまり、テレビは何かをしながら、「見流す」というのが難しく、
本来ならテレビの前、またはテレビが視界に入るところにいて
映像を追って見なければいけません。
こうしたことを考えると
私は決してラジオに将来性がないとは思えないのです。
むしろ、家で自分の好きなことをしながら、
あるいは、車の中や電車の中で移動しながら、
すっと聞けるラジオのほうが将来性があるのではないかと思います。

以上は、かなりラジオ好きでかつ「ながら族」(古い!)の
私の個人的な考えですが、
Qさんはラジオの将来性についてどうお考えになりますか?
教えてください。
よろしくお願いいたします。


■QさんからのA(答え)

ラジオの方がテレビよりも将来性があるとお考えになるのは
ご自分の勝手です。
そう思うんだったらそうしても構わないんですけど、
実際にはラジオの後にテレビができまして、
テレビの後にまたインターネットやら
色々なものができてきているわけであります。
新しいものができてくるということは
新しいものに今までになかったマーケットがあるということです。
金を儲けるということで言えば、
もちろんテレビの方がラジオよりはお客をたくさん持っております。

私はテレビをほとんど見ませんけどれも、
見ている内に「こんなことやっていていいんだろうか」と
だんだん頭に来てしまいます。
最近良く売れている本に「バカの壁」というものがありますけど、
私はテレビは「バカの鏡」じゃないかと思っております。
あんなくだらない番組を見ている方もバカに決まっている
という気持ちが私は強くて、
もしこの次ベストセラーになる本を書くなら
「バカの鏡」というのはどうだろうかと思っているぐらいです。

そういう世界が好きで生きるのはもちろん構わないんですけど、
気がついた時には自分が何の役にも立たなくなっていることが多い
というのが今の私の実感です。
そういう意味でもラジオの方がまだ少しはましかも知れませんね。
聞く人が少ないという意味で。


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