第613回
■Y.A.さんからのQ(質問):付き合う上での注意点

中国経済の発展に興味を持っている人は多いと思います。
成熟して、先のない日本よりも、
若く活力のある中国やアジアで拠点を構えて
ビジネスをするという人々は増えると思います。
私も40歳を迎えて、色々検討しています。

ところで、日本と中国や朝鮮、アジアには不幸な歴史があります。
特に中国や朝鮮とは近い分感情的なしこりを随分感じます。
尖閣諸島の問題にしても鞘当がありますし、
毎年終戦の日頃になると靖国の問題が必ず起こります。
今後アジアの人達と付き合っていく、
もしくは向こうにビジネスチャンスを狙う日本人として、
どのような注意点、知恵が必要か、教えていただきたいです。

ちなみに自分自身は2年くらい前に
シンガポール、香港で華僑の方とお付き合いしましたが、
それほど問題はありませんでした。
でも先行き不安です。


■QさんからのA(答え)

アジアだけでなくて、世界中どこでも隣とは仲が悪いんです。
個人の家だって隣に弁護士とお医者さんがいたら
便利だと思うかもしれませんけど、
実際には両方とも口を聞かないんです。
そして、トラブルがあっても隣の弁護士に頼んだんでは
こっちの内輪のことまで知られてしまう、
そう言って別の弁護士の所へ行きます。
病気の場合も隣の医者にかかるより、
別のお医者さんに行くというようなことが起ります。
隣り同士は仲がいいというよりも、けんかの相手なんですね。

これが人間の歴史ですけど、
ここへ来てグローバル化によって国境の壁が俄かに低くなって、
お互いに行き来をするようになったんです。
その点、いまの若い人は過去のしがらみがございませんので、
例えば靖国神社について文句を言う国に行っても、
日本の俳優さんがリサイタルをやってくると
行列ができるということが現実に起こっております。

ですから次の時代は靖国神社を問題にする人たちじゃなくて、
「哈日族」と言って、
日本のスターたちを拍手喝采で迎えてくれる人たちに変わります。
そういう人達と仲良くやっていくことによって
国境の塀の高さは自然に消えるとお考え頂いてよろしいでしょう。
かつて日本に一番厳しかったのは韓国で、
反対に一番親しいのが台湾でした。
でも今は韓国でも香港でも中国大陸でも台湾でもみんな
日本と親しくなって行く空気が出てきました。
古いことにとらわれずに、未来を見て下さい。


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