第678回
■M.I.さんからのQ(質問):出来の良くない子に

寂れた商店街にある小売店のおやじが
子供に跡を継げと言えるのはどういう場合でしょうか。
私の場合、婦人服の小売をしてます。
昔のように儲からなくなってますが、
今のところは何とか自分の生活に困るほどではないのですが、
将来は楽ではないと考えてます。

娘は勉強が嫌いなので、継ぎたいらしいのですが。
先生はあまり出来の良くない子にどうアドバイスをされますか。


■QさんからのA(答え)

寂れた商店街の小売屋さんのおやじさんが、
子供に跡を継げというのを、
どういう時に言えばいいのかというと、
おやじの権力をふりかざした時くらいなものでしょう。

昔と違って「家業」というものは
もう後を継ぐ人がいないと考えた方がいいと思います。
時代が変わると、もうほとんどやっていけないんです。
ですから、私の場合は自分の子供に「跡を継げ」
と言ったことはありません。
しかし、私が新しくはじめる仕事は、
他にやってくれる人がたくさんいますので、
その人に継いでもらう積りです。
自分の子供たちは、自分勝手に生きればいい、
その代わり、おやじの資産もアテにするなと言っております。
あなたの場合はあげる資産も大してないようですから、
その心配もないでしょう。

私の経験によると、自分が生んだ子供より、
よその人が生んだ子供の中から後継者を選んだ方が、
成功の確率が高いようです。
財産を守るということではなくて、仕事を中心として物を考ると
そういうことになります。
あなたの場合は、結局、子供に無理強いをすることになります。
子供の方もあんまり才能も知恵もなければ、
言うことを聞いてくれるかも知れません。
私なら親として子供に期待することをやめます。


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