第698回
■きよさんからのQ(質問):停電しても気にしない?

つい最近、中国株を始めようと思い、
2ヶ月ほどかけていろいろと勉強をしておりました。
銘柄はほぼ決定し、あとはじっと買いどきを狙っておりました。
中国政府による金融引締め、アメリカの利上げ、
深刻な電力不足の3つが重なると考えられる6月末に
株価は底をうつとの予測をしておりましたが、
14日に上海B株は全面安で暴落したため、
若干前倒しかなと思っておりました。

ここで質問させていただきたいのですが、
今の中国株の株価には
電力不足という懸念材料は織り込まれているのでしょうか?
日本の場合、電力会社に独占が認められているかわりに、
安定供給する義務が課せられているようです
(昨年東京電力がCMで節電を呼びかけていたのはそのためとのこと)。

ところが、上海の友人に問い合わせたところ、
深刻な電力不足といった対外的な報道とは反対に、
一般家庭に対する節電の呼びかけなんて聞いたことがない、
去年も停電があったけどそんな話はまったくないといった感じでした。
実際のところ、電力の受給関係はどうなんでしょうか?
日本じゃ考えられなことですが、
停電したって、気にしないなんてお国柄なんでしょうか?


■QさんからのA(答え)

今の中国は万年電力不足の状態が続いております。
それは経済が発展してみんなの生活が豊かになって
電力の消費量が年々急速に増えているからです。
当然、消費量が増えるのに供給が追いつかなければ
電力不足が起るわけであります。

上海の付近は工場がたくさんありますけど、
その工場で大量に電力を消費する所が
電力会社から一週間に一日、電力の供給を止られる事態が
実際に起きています。
さらに上海市民が豊かになって一斉にクーラーを家に付けたせいで
電力の消費が急速に増えたということも不足の一因になっています。

電力不足が原因で石炭の不足も起きています。
おかげで石炭屋が大儲けしています。
また、電力そのものも供給不足で値上がりしていますので、
電力会社の株はみんないい業績をあげています。
このことが今後も数年は続くと考えられております。
しかし中国で電力不足が起るということは、
電気が消えちゃうということではありません。
電力会社が儲かるという話でありまして、
あなたのような角度から物を見て心配するというのは杞憂だと思います。


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