第905回
masaru君さんからのQ(質問):何の商売がいいでしょうか

日本で20年間勤めた会社を10月に退職し、
若き日の夢であった商売をするために
1千万円持って中国の広東省にきました。
3百万程度の投資で4月頃には何か商売をするつもりですが、
特に特技も無く、何の商売がいいのかわかりません。
何かアドバイスを頂けないでしょうか。

なお、信頼できる中国人の親友の力を借りて店を出すつもりです。
今考えているのは、喫茶店、日本料理店、服屋、鞄屋などで、
仕入れを広州でして、
彼の実家がある韶関市で店を出して売るのが良いのでは
と考えております。


■QさんからのA(答え)

サラリーマン勤めをずっとやってきた人が、
ほとんど事業の経験もなく、わずかなお金を持ってきて、
商売にたけた中国人と同じ分野で競争することは、
大変難しいことだと私は思っております。
ですから大抵の日本人は
日本料理屋なら中国人はできないだろうと考えて、
何かというと日本料理屋をひらくことになります。
やってできないことではありませんが、
滅法忙しくなるだけのことで、
それによってお金が儲かるようになったという話は、
残念ながらあまり聞きません。

何も分からない内に、お金をつぎこんで商売を始めたら、
大体そのお金は無くなってしまいます。
それを防ごうと思えば、
またサラリーマンみたいなことになってしまいますけれど、
人がやる仕事を今度は事業家の立場に立って
2、3年は経験しないといけないと思います。
3年くらいやると、
どういうところでどういう目に合わされるか、
と大体のことは覚えます。
それから仕事を始めても遅くはないし、
その場合にも日本人でないとうまくいかない仕事、
というのを見つけるのが大切だと思います。


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