第923回
ボクさんからのQ(質問):「バブルが弾ける」とは

先日TVで、邱さんの後輩Mさんが、
(年収○○万円時代、、等々の著作で一躍有名になった?)
「大変な状況下にあり
オリンピックを待たずバブル弾け崩壊寸前、」
らしきこと語ってました。
バブル弾けるとは、
「土地・株式等保有資産が下落」「含み損増大」「欠損処理・赤字」
「経費節減-リストラ」「失業者増大」「低所得」
「個人消費力減・需要減」「売れない」「設備投資減」「物価下落」
「不景気」(デフレ)
等等の循環を指していると自分では思ってます。

日本では随分前に「バブルが弾けた」と言われてますが、
(リストラや成長率0、賃金抑制もありましたが)
崩壊して多くの人が餓死したとか、
多くの人が、車を売ったとか家を売ったとかも私は聞きません。
多少「100円」ショップや「安売り店」が繁盛したのかな、
という程度で生活レベルははぼ以前と似たり寄ったり、
と思ってます。

そこで「バブル弾ける」ということを
解かり易く教えてほしいのですが。
その国の発展は、一般的に言えば
1「黎明期」2「成長期」
3「成熟期」4「衰退期」を1サイクルとし、
60年位かかると自分は思ってますが、どうでしょうか。
宜しくお願い致します。


■QさんからのA(答え)

昔は景気にサイクルがあって、良くなったらまた悪くなって、
悪くなったら整理が終わると、また良くなる、
という繰り返しがあると考えられていました。
戦後の日本でも2年景気がいいと2年悪い時が続く
ということの繰り返しでした。
ですから、ビジネスを一つのサイクルとして捉えるという考え方は
今でもかなり強いんです。
でも、多分私はそういう捉え方では片付かない
新しい時代に入っていると見ております。

ビジネスにサイクルがあると考えられたのは、
工業が発展すると物をたくさん作って、
それが市場に出るようになると過剰生産で物の値段が下がる。
そうするとお金が儲からなくなるからメーカーが作らなくなる。
するとだんだん供給が少なくなって、また値上がりがはじまる。
値上がりがはじまるとそれにうまく乗ろうとして
新しい設備投資が起こる。
そのサイクルがちょうど2年ぐらいだったので
そう考える習慣がついたのだと思います。

以前はそうした動きを一つの国の中で観察しました。
いまは物が過剰になって値を下げても、
それよりもっと安い値段で売る奴が
他所の国から売り込んできますから、
それに対応できない企業はそのまま潰れてしまうことになります。
したがって世界的規模で経済がどういう動きをするかということを
考慮しなければならなくなります。

過去のことにとらわれて物を考えると、
その通りにならないことが多くなりました。
例えば、もうこれで底を打ったぞ、
今度こそデフレから逃れられるぞ、
なんていうことがしょっちゅう繰り返されていますが、
その割にはなかなか元に戻りません。
ですから新しく起ってくることを昔の物差しではかるよりも、
新しい目で見る必要があります。


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