第1008回
■だいきちさん
からのQ(質問):なぜ反英ではなく反日?

いつも楽しく拝見させていただいています。
こちらに質問させていただくのは2回目になりますが、
よろしくお願いいたします。

4月11日の新聞で、中国での反日運動激化が報道されていましたが、
なぜアヘン戦争の総括をしていない英国には寛容で、
日本には激化した態度を取るのか、本当のところが理解できません。
政策誘導、近隣憎悪、英国と日本の対外政策の違いなど、
さまざまな理由が考えられますが、
原爆を落とされて、無差別爆撃を受けて、
今でも基地に貢ぎつづけるような国の国民としては、
中国人のこだわり方が心情的にわかりません。
日本人と中国人と台湾人の視点をお持ちの邱先生は、
いかが考えられますか?


■QさんからのA(答え)

反日運動というのはずっとくすぶっていたところに
突然火がついたようなものであります。
驚くことなんかありません。

また、イギリスに対しては寛大で、
日本に対してだけは厳しいとお考えになるのも、
正しいものの見方だとは思いません。
外交はもっと複雑なものです。
イギリスが恨まれないで、日本が恨まれるとすれば、
それは日本人が外交が下手だということでありまして、
恨まれれないようにするのにはどうしたらいいか、
研究が不足していると考えた方がよろしいと思います。

イギリスとの喧嘩は
もう何世代も昔のことですけど、
中国と戦争をしたの時の人たちは今も生きています。
電車に乗って足を踏まれた人と足を踏んだ人とでは、
痛さが違います。
足を踏んだ人はすぐ忘れますけど、
踏まれた方は死んでも覚えています。
その辺の所を上手くとりなすのが外交というものです。


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