第1051回
■YFさん
からのQ(質問):付加価値を生み出さない企業

私は現在起業準備中の27歳です。
先生の具体的な出来事から考察する経済学が好きで
よく先生の本を拝読しています。
経済についてより理解を深めるために質問をさせてください。

基本的には全ての世の中の企業は
営利活動によって付加価値を生み出し、
社会貢献をしていると考えていましたが、
世の中には付加価値を生み出さない企業もあるのでしょうか?

自動車等の製造業だとイメージが沸くのですが、
以下のような金融業やサービス業だとイメージが沸きません。
わかりやすくご教授いただけると助かります。
1)消費者金融業
2)運用益で儲ける外資系投資銀行や投機ファンド
3)飲食業や介護等のサービス業
4)卸売り業や小売業等の販売サービス業


■QさんからのA(答え)

付加価値という言葉にはあいまいな部分もあります。
要するに自分が仕入れた時よりも
売ってお金に変えた時の値段の方が高くて、
差額が出ればそれが付加価値です。
したがって世の中の役に立つことをやって
生まれる部分もあれば、
人をごまかして生み出す分もあるわけで、
損をすれば全て付加価値がありませんが、
付加価値のあるものもあれば、ないものもあるのは
当然のことです。

例えば人にお金を貸してとる利息は付加価値ですから、
銀行だろうと消費者金融だろうとみんな
付加価値なしに商売をやっている人はおりません。
そういった意味ではどんな商売でも
金の儲かる商売はすべて付加価値があることになります。

しかし、付加価値の中にも
世の中のためになる付加価値もあれば、
ならない付加価値もあるし、
時と共に付加価値が大きくなって、
同じことをやっていれば
金が儲かるようになるという仕事もあれば、
その逆の仕事もございます。
ですから付加価値は仕事をして行く上で大切なものですけど、
それが人生の最終目的ということでもありません。


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