第1055回
■ブヨンセさん
からのQ(質問):家を継ぐということ

いつも楽しみに拝見しております。
私は33歳の会社員で、5年前に婿養子として結婚しました。
家はごく普通の家で特に立派な家ではありませんが、
女房は二人姉妹の次女で長女は先に嫁に出ており、
サラリーマンを定年した養父の強い希望と
実父の「うちは男三兄弟なのでお前は婿に行きなさい」
と高校生の頃から言われていたので婿に入りました。

現在我が家には娘が二人(4才と2才)います。
ずっと先の話ですが、
将来同じように婿を貰うべきか考えています。
養父は、「別に継がなくても良い。好きにしなさい」と、
実父は「家を継ぐのが勤めだから継がなければいけない。
大きくなってからでは大変なので、
小さいうちから言っておいたほうがいい。」といいます。
女房はもともと家を出たがっていた人で
結婚時に家を出たいと揉めたので、
子供達には同じ思いをさせたくなく、婿は貰わないと言ってます。
私自身は家や名前に拘りがないので、
子供達にも時代にあった生き方をして欲しいと思いますが、
老後の不安、折角私が継いだのだから
という思いが無いわけではありません。

先生は家を継ぐという発想について
どのようにお考えになられますか。
既に時代遅れの発想でしょうか。


■QさんからのA(答え)

家とかいう考え方は家族主義の社会の出来事です。
いまは家を継ぐどころか一軒の家に住んでいる家族でさえ
どうなるかわからない立場にあります。
子供が言うことを聞いてくれると思ったら、あてがはずれます。

例えばお墓自分で作ってはいけません。
自分がお参りに来るわけではありませんから、
お墓参りをする人に決めさせたらいいんです。
老後の不安なんておっしゃるけども、
年を取ったら子供が面倒を見てくれると思う方が錯覚です。
息子を見たって、生きている時でもろくに顔も見せないのに、
死んでからお参りに来ると期待する方が間違いです。

娘さんたちにしても親の前では適当に繕っていますけども、
後ろを向いたら舌を出しているかも知れません。
私なら子供たちに過分の期待はしません。
自分たちの好きなようにさせて、
それでも親を喜ばせてくれるようなら、
いい人生だったという生き方ではどうでしょうか。


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