第1123回
■団扇さんからのQ(質問):持株の取り扱いについて

邱 永漢殿
いつも貴重なお話をありがとうございます。
持ち株の取り扱いについて質問いたします。

保有している中国株を見てみますと、
大きく上げた株、下げた株、
少し上げたが配当利回りも2から3%の株の
3種類位に分ける事ができます。
この3番目の株の取り扱いなのですが、
売ればその後上がるような気がしますし、
そのまま持っていても高配当は期待できません。
このあたりをどうにかできれば資金の回転も良くなって
利益も上がるのですが、
オオナタを振るう為に先生は
どのような事をしてらっしゃるのでしょうか?
よろしくお願いします。


■QさんからのA(答え)

株式投資で大切なことは将来性のある株を見つけることです。
でも自分がそう思って実際にお金を投じても、
実は見当違いだったということは必ず起こります。
ですから株が上がるまで待つ、というのも一つの方法ですが
待つのも間違いだったと気が付くこともあります。
そういう株をどの時点で整理するか、
というのも重要なことの一つです。
大抵の人は自分の買値より下がっているとジッとガマンして、
自分の買値まで戻ってから売ろうとします。
でも、それでは時間がかかり過ぎます。

株を売って実際に買いたい株は、
この次上がると自分が思っている株です。
損した株を上がるまで待ってから、
次に上がる株を買うのでは遅すぎます。

私にしても自分の株を見ていて、
ああこれ間違えたなあ、というのが出てきます。
その時、どうするかというと
昔の買値を忘れることです。
買値にこだわっている限り、
株では上手くお金を儲けることはできません。

私に会うと、
「先生、いま整理しようと考えている株はどれですか」
と聞く人がいます。
ご自分が株を持っていて、
そういう実感があるからだと思います。
「見切り千両」といいますが、
思い切って斬って捨てるだけの勇気を養う必要がありますね。
私の経験では売ったあと値上がりをして
損をしたなあと頭をかく銘柄よりも、
あの時思い切って斬って捨ててよかったなあという銘柄の方が
ずっと多いようです。


←前回記事へ 2005年9月27日(火) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ