第1139回
■よねさんからのQ(質問):郵貯のお金を狙っている?

いつも参考になる考え方を有難うございます。
さて、郵政民営化法案が否決された日、
ウオールストリート・ジャーナルに
「これで日本の3兆ドルが来なくなった」
と書いてあったそうですが、
先生はアメリカは日本の郵貯のお金を狙っているとお考えですか?


■QさんからのA(答え)

ウォールストリートジャーナルが
どういうことを言ったかわかりませんけど、
日本でかつて郵便貯金の利息が高いときに
10年の定期預金というものがありました。
それが解約になった時も、
利息がタダに近いところまで下がりましたから
大半が株を買う方向に回るから、
株式市場が賑やかになるだろう、と期待されたことがあります。
実際にはタダみたいな利息になっても
7割がそのまま郵便局に残って、
解約したのはほんの一部に過ぎませんでした。

郵便局がなくなっても
郵便局に金を預けるような人間の心理に変わりはありませんので、
その代わりになるところへ
またそのまま預けっぱなしにするに違いありません。
したがって、アメリカの人が
郵便貯金のお金がアメリカで投資に回るんじゃないか
と期待するのは冗談半分でしょう。
郵便局がなくなっても
お金を預ける人の心理は変わりませんから
似たような預け先を探すことになるでしょう。


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