第1158回
■もときさんからのQ(質問):中国株の危険性について

先生、思い切ってメールさせていただきます。
小生、中学1年生のときに、
母親が父親の誕生日に贈った永漢先生の
「貯蓄十両、儲け百両、見切り千両、無欲万両」
という直筆色紙を毎日眺めながら、
「何のことだろう?」と思いを募らせていた日を思い出します。
あれから18年が経ち、
現在、東京板橋にて歯科医院を開業しております。

大学生時代に日本経済の勉強のつもりで、
バイトのお金で購入した日本株を売却し、
中国経済の勉強のために中国株を購入しようと思っています。
中国株の危険性についてご教示いただけると幸いです。
いつまでもお元気でいてくださることをお祈りいたします。
乱筆乱文にて失礼いたします。


■QさんからのA(答え)

ときどき私が人のために書く色紙の中には
「貯蓄十両、儲け百両、見切り千両、無欲万両」
というのが出てまいります。

人間が一生懸命稼いで残ったお金を貯蓄しても
大した金額ではありません。
それを上手く増やすようになれば、
それこそその十倍も金が増えるということも起ります。
ただ同じことをいつまでもやっていたら
金が儲かるわけではございません。
時代が変わると前に考えていたことはすぐ通用しなくなります。
そういう時に小さな金を惜しがってケチケチしていると
大損をします。
そういう時は見切りが大切です。
これは株をやる時にも言えることです。

人間欲深ですから
何でもうまく行くに越したことはないんですけども、
そういう欲望が後ろにあって、
それに突付かれて人間は先に進みます。
しかし、そういう人は損得で物を判断しますから、
何もいらないという無欲な人にはかないません。
もちろん始めから無欲の人ではダメです。
欲が一杯あったのが
だんだん自分でコントロールできるようになって、
無欲の境地に達しないといけないのです。

お金を増やすためなら、やはり経済が成長して、
毎年毎年パイが大きくなる所で分け前をもらう方がやさしい、
といった意味で中国株の方が日本の株よりいいことは確かです。

中国株だから危険性があって
日本株にはないということもありませんし、
その逆も当然ありません。
そういった意味では
ちゃんとよく気を付けて頭を壁にぶつけないように、
またいっぺんに自分の財産を全部なくすような
危ないことはしないように気をつけることは必要だと思います。


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