第1251回
■あんさんからのQ(質問):上海市場はダメでしょうか

はじめまして、
いつも先生の書物には気に留めて必ず目を通しています。
本当に勉強になります。ありがとうございます。

早速ですが質問をさせていただきます。
香港にお金が集まるとのことですが
中国本土の上海B株などは結局のところ
リスク(当局の政策等)が高いということでしょうか?
もしくは企業にとって香港の方
(先生のおっしゃる税金が安いなど)が
お金が集まりやすいということでしょうか?

またそのような場合、
上海市場の発展はどうなっていくのでしょうか?
実際、持ち株のうち香港の銘柄では何倍にもなっていますが
上海B株の方はほとんどの持ち株が半分の価値になっています。
ナンピン買いにも疲れだした今日この頃です。
G株問題が片付かないと上海市場は駄目でしょうか?
先生の展望をお聞かせください。


■QさんからのA(答え)

香港にお金が集るということは、
いっぺん香港に集ったお金を
中国大陸の株に投資をするということです。
投資の対象は香港で上場されている株だけではありません。
B株のような香港から買える株も当然その中に入ります。

B株がずっと低迷してきたのは、
先ずB株の中に成長性のある良い銘柄が少ないことと、
次々と上場する株はどうせなら香港へ行ってやろうと、
香港で上場しているものが多くなったからです。
だからと言ってB株がダメということではございません。
B株は最近になって
値上がりしているのを見てもわかるように、
A株と合併する機運が近づいていると言えます。

一つの株に二つの取引所があって、
なおかつ値段が違うというのは
どう考えてもおかしなことです。
この矛盾はいずれ解決しなければなりません。
中国の人たちが
人民元を自由に外貨に換えることができるようになり、
逆に外貨で自由にA株を買うことができるようになれば、
そもそも二つある必要が無くなります。
したがって人民元の自由化が始まる所で
二つの株が一緒になる可能性が強いと思います。

香港を基地とするということは、
上海の株を買わないということではなく、
香港から大陸の株を買う時代が定着する、
とお考えになって下さい。


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