第1265回
■不思議ニッポンさんからのQ(質問):年金制度は誰のためのものか

年金給付の削減・社会保険料の増加のこのごろです。
先生が何度も警告されているように年金に頼らない生き方。
もらったら儲けものくらいの感覚で行こうと思うのですが、
考えても悔しい限りの源泉徴収者です。

年金制度って誰のためのものなんだ。
国民一般のためだと思っていましたが、
事件の犯人探しではないですが
年金制度の消失により一番困る人は誰なんだろう、
と考えると、徴収権限・管理権限・分配権限を持つお役人が
一番ダメージをうけるのではと思います。
これらの権限があるため
年金制度はちょっとやそっとのことでは
なくならないと確信しています。

本来一般国民は自助努力で年金を作ればよく、
それが適わない人は生活の保護ということで、
これは一種の社会保障問題、年金の問題ではないと思うのです。
困るのは徴収権限.・管理権限・分配権限が大きくなり、
大きな政府。それを賄う税金の増加。
以前消費税が導入される時、
先生はいよいよ無駄遣いの予行演習が始まった
とおっしゃられましたが、
最近のように無駄使いが本格化していく中で
我々がどのように対処していけばよいのか
アドバイスをお願いいたします。


■QさんからのA(答え)

私は40年ほど前に日本の年金制度を見て、
これは自分が納めたお金を
利息をつけて返してくれる制度じゃなくて、
自分が納めたお金を
その時に年金をもらう資格のある人がもらう制度だから、
自分たちが年金をもらう頃になったら、
払う人よりもらう人の方が多くなって
払ってもらえなくなるんじゃないかと
新聞にも書いたのです。

私は自分の考えたことに忠実に従う方ですから、
その時家内と二人、年金に入らなかったんです。
でもその頃、そんなことをしても
誰も信用してくれませんでした。
最近政治問題になって、
やっとわかってもらえるようになりました。
でも家の奥さんは「あなたはバカですね」と言うんです。
どうしてと聞くと、
「私達が年取った時はまだもらえるんですよ。
この次もらう人たちがもらえなくなるのに
あなたはせっかちすぎますよ。」
と笑われてしまいました。
この問題が深刻化するのはこれからですね。

では、いまからはどうすればいいかということになりますが、
年金を当てにしないでもちゃんと生きていけるような
対策をとることが一番だと思います。
年金制度はもともと
年をとって生活能力のない人のためにあるものですから
能力のない人にとってはありがたい存在だけど、
少しでも自信のある人は
そういうものに頼らないのがよろしいんじゃないですか。

おそらく今後も税金は増える一方です。
デンマークなどは消費税が25%になってしまいました。
いまに日本も、物を買ったら4分の1が税金
という時代にやがて入るでしょう。
気の効いた人は物を買う時は
税金のかからない所へ行って買おう、
お金を持っている人は
税金のかからない所へ持っていってお金を預けよう、
ということになるでしょうね。
それを先取りして、香港がいち早く
相続税も贈与税もない地域になりましたけど、
これも人間の智恵比べでしょう。


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