第1357回
M.AさんからのQ(質問):中国への留学

高校生が日本の大学に行かずに
中国の大学で(1年程度の語学学習後)通常の学科を学び、
中国語を付加価値として卒業後、仕事をすることを考えることは、
現在、高校生の者にとって考える価値はあるのでしょうか。

当然、子供の意思によりますが、
漫然と日本の大学(誰でも入れるレベル)で学び、
フリーター等になるより、
ハングリー精神のある学生と共に学んだ方が実になると思いますが、
よくある留学が逃げ道(口実)に過ぎないとも思います。

高校1年の男児を持つ親として、
先生の言うように子供を親の考える方には育たない
(内容が少し異なるかもしれませんが。)とは思っていますが、
何かアピールするものを身につけさせたく、お伺いします。


■QさんからのA(答え)

私がいつも言っていることですけど、
子供が自分の思う通りに育つなんて考えないことです。
そういうことを考えると自分も不愉快な思いをするし、
子供だってうれしいとは思わないでしょう。

子供の精神的および肉体的な体格が出来上がるまでの間、
自分のそばにいてくれれば、自分と近い人間になります。
まだ高校生の時は骨組みがまだしっかりしてないんです。
骨組みがしっかりしていない時期に
よその国の言葉、文化の中で育つと
自分の子供でなくなってしまいます。
だから私は自分の子供たちも
みんな大学を出てからよその国にやりました。
その代わり、英語も中国語もそんなに上手にはなりません。
でも上手にならないことが自分の子供だという証拠なんです。
自分に似ているんですから。

大学を出てから外国の大学院のような所で
英語や中国語を勉強するというのが
親としてはせめてもの慰めになるんじゃないでしょうか。
その代わりその国の文化にそっくり溶け込めませんので、
難しい面もあります。
でも何もわからないよりはよほどいいわけですから、
それを大学の時にやるのか、
それとも大学を出てからやるのかは
ご自分と子供さんの間で相談して決めて下さい。


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