中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1456回
ウサギさんからのQ(質問):アジアでの老人医療

お忙しいところ恐れ入ります。
老人医療と移民のことについて、将来どのようになるか
お考えを教えていただけるとありがたいと思い
投稿いたしました。

医療費を支払わない人が増え、
一方で診療報酬が押さえられるようになってきました。
これからは医者の人数が減っていくのではないかと考えます。
移民に介護をお願いする方向で
制度を整備したりする動きも見られません。
40代の私が後期高齢者になる頃には、
日本の病院のベッドは一杯で入れないと考えます。
日本の核家族に介護の機能はなく、プロの介護が必要ですが、
介護士も足りなくなっていると考えます。
以上から、アジアの、のんびりしていても
医療はある程度のレベルに達した国で、
ほどほどの寿命を全う出来たら幸せだと思います。

そのアジアの国で、
将来、大勢の日本人が医療や介護を受けて
死ぬことは可能でしょうか。
そう望むのは手前勝手に過ぎるでしょうか。
お考えを教えていただければ幸いです。


■QさんからのA(答え)

私は30何年も前から、
やがて日本が老人だらけになって、
いまに世話をしてくれる人もいなくなる時代が来るからと考えて
アジア中でそういう人たちが住むのに快適なところを
見てまわったことがあります。

年寄りが死ぬのは大体寒い時が多いんですね。
ですから寒いところに移住したら早く死にます。
北海道はダメで、行くなら一年中暖かいところ、
日本で言うと沖縄が一番長生きの人が多いんです。
そういった意味ではフィリピンとかタイとかビルマとかの方が、
移住するのには向いてるようです。

タイもそうですけど、マレーシアなんかは物価も安いし、
いくらかまとまったお金を持っておれば移民ができます。
そういう人たちだけが集まったところにお医者さんがいて、
面倒も見てくれるということになれば、
老後を暮らすのに、
日本でなくて東南アジアの国々に行ってやるのは、
そう悪い方法ではありません。
現にいまはそういう人が大分増えております。
一年に一ぺんくらい安いキップを探して日本に戻って、
親戚に会ったり家族に会ったりしてまた行く、
というのならガマンができるんじゃないでしょうか。
まだ元気なうちにこれはと思うところに行って
下調べをすることをおすすめします。


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2006年8月26日(土)

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