中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1462回
T.TさんからのQ(質問):働けど豊かにならず

先生ご体調は如何でいらっしゃいますか?
さて今回は、先生もこの所よく話題にされている
「人材ビジネス」に関して、ご質問させて頂きます。

バブル経済の破綻以降、企業における人件費抑制の手段として、
また使い勝手のよい商品として、
広く派遣労働者を受け入れて来ました。
今や企業(官公庁も例外ではありません)内における、
非正規労働者の割合は増加の一途です。
先生の論調からすると、
「これまでの人件費が高すぎた。」とか
「飢え死にしなくても何とか過ごせるのだから、
他国に比べれば恵まれている。」
といったことになるのでしょうが、
先生を取り巻きされている資産家の方々は別として、
正社員並みに働けど生活が豊かにならない一群が増えているのも
事実かと思います。

今後も労働者として、雇用される立場にある者に対して、
アドバイスをお願いします。


■QさんからのA(答え)

社会が変わると雇用の形も変わります。
昔は雇ってもらうだけでも大変でしたから、
それこそ雇主の言いなりにならざるを得なかったんです。
それに比べれば、いまは働く方がかなりゼイタクです。

雇っている人たちの収入と比べて
あなたは物を考えているようですが、
昔の労働者はどうだったかというのと比較して、
物を考える必要があります。
いまは働く方が選り好みをするようになったから、
人材派遣業が成り立つようになったんです。

そういった意味で
いま雇用の世界では大きな変化が起っています。
真面目に仕事をやっていたらそれでいい、
ということではないんです。
そういう中にあって自分はどうやればいいかを考えて下さい。
どこの国だって働く人を必要としているわけですから、
働く場所がないわけではありません。
ただ自分はどういう働き方をするかというのは、
自分で真剣になって考える必要があります。


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2006年9月1日(金)

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