中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1501回
N.TさんからのQ(質問):働くことで社会貢献

現在66歳です。
子供がまだ二人とも高校生の男子生徒です。
今年の初めまで働いていましたが、今は無職です。
子供の将来を考えるとこの年でも働きに出ることが、
親もまだ働いているとそれなりの支えになり、心強いと思い、
ハローワークに出かけています。
しかし軽い軽作業等の仕事はありますが、
貿易業務の 事務職はなかなかみつかりません。
このまま趣味の世界に入ってしまうのも、もったいない気がします。

戦前生まれの我々の世代は
働くことを通じて社会に接し貢献してきました。
小生の考えに対し先生はどう思われますか。


■QさんからのA(答え)

昔はあなたぐらいの年齢になると
大体ちゃんと死んでおりますので、
余計な心配をしないで済みました。
私もあまり長く生きない方がいいと考えて、
「77歳で死にたい」と本にも書いた事がございますけども、
死に損なって、もう5年も6年も経ってしまいました。

自分がこれからどう生きたらいいかというのは、
年をとってからは特に大切なことです。
メシが食えるだけではとても間に合いません。
自分の心の中に充実感がなければ
生きている意味がないわけですから、
私は定年退職後に一番大切なことは
お金があることよりも、
きちんと働く所があるかないかということですと考えて、
先ず次にやることを探がせ、と言ってまいりました。

私自身は定年のない生活をしてきましたので、
定年の年をすぎても、その前と同じように生きてきております。
でもみんなが私のようにやれるわけもないでしょうから、
不本意でも不平を言わずにできる仕事を探して
おやりになるのがいいと思います。
いずれにしても自分の手に余る仕事は
ふって湧いてくるわけがありませんから、
妥協をして、自分が抵抗を感じないですむ生き方を
探求すべきだと思います。


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2006年10月10日(火)

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