中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1520回
ウリさんからのQ(質問):ガスより電気?

都市ガスの将来性についてご質問させていただきます。
Qさんご推奨の1ドル未満のガス会社株を購入し、
将来の値上がりを夢見ております。
しかし、このところ日本では
オール電化住宅の方が光熱費が安くなると評判で、
中国の都市ガス普及に少々不安を感じ始めました。
調理用はかなりの高温に短時間でなるために
調理時間の節約が出来、
又、上昇気流がないために上部の換気扇は不要
(但し、後ろに吸い込み口を設置)、
掃除がラクなどのメリットがあるそうです。
もちろん、鍋ふりが出来ない、
従来の鍋では底が薄く買い替えなければならない
などのデメリットもあり。

日本ではガス→電気への切り替えという負担がありますが、
これからの中国では一足飛びに
電力のみの生活になってしまう可能性が高いのではないでしょうか。
中華料理にはやっぱりガスなんでしょうか。


■QさんからのA(答え)

都市ガスの話をいたしましたけど、
いま一番先頭に立ってやっているのは香港ガスという会社です。
その会社は香港の有名な財閥の李兆基という創業者が
株をたくさん持ってるんですけども、
最近更に買い増しをしたんです。
どうしてかというと、
香港ガスは中国20何ヵ所の都市と交渉して、
それぞれの土地の都市ガスの会社を作りにかかっているんです。
電力についで次の大きくなる業種が都市ガスで
高速道路と同じように、
時間はかかるけども確実に増えていく仕事におどり出てきたのです。

但し、ガスにも電力と同じく長所も欠点もあって、
結局両方とも上手に使うというのが
常識になるんじゃないでしょうか。
日本のことばかり頭に置いて物を考えないで、
中国人の生活の中で、
それぞれどういう位置に置かれているかを研究して下さい。

天然ガスの相場は石油の値上がりによって大きな影響を受けましたが、
ここのところ、値下がりが続いています。
相場の動きは株価にチャンスがあるということです。
長期的な展望で物を見て下さい。


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2006年10月29日(日)

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