中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1533回
shanyangさんからのQ(質問):家を買うべきか

いつも楽しく読ませていただいております。
さっそくですが、上海の住宅事情についてお尋ねします。
現在、上海で家を買うべきかどうか迷っております。

この先も上海に長く住むことはわかっているのですが、
家賃も高く、ならばこの際、家を買い、
上海を出るときに売って出たほうが、
経済的なのではないかと考えております。

ただ、この3年で上海の住宅は
大きく値上がりしたと聞いております。
Qさんもコラムの中で、
「近いうちに叩き売り状態になる」とおっしゃっており、
それまで待つべきか、すぐに買うべきか結論が出ません。
ご意見いただけたら幸いです。


■QさんからのA(答え)

中国の家の事情は日本とはかなり違うと思います。
不動産の動きというのは株の動きより激しいんです。
倍になったと思ったらまた半分になるということがありますので、
倍になったところでつかんだ人はえらい目に遭わされるし、
安いところで買った人は得をするということになります。

そういう中でどういう買い方をするかというと、
自分が住む家と人に貸したり投機をしたりするのとは違うわけで、
自分が住む家なら自分にふさわしい、
また自分のお金で買って無理のない物を選ぶべきだと思います。
しかし中国では次々と新しいのが建つと
古いのがボロボロになって中古はあまり値打ちがないんです。
それほど進歩が早いとも言えるわけですが、
そういう中で自分の家を買うとすれば、
大切なことは新しい建物がまわりにできても、
値打ちがある場所であるということです。
主観的に言えば、
自分の仕事に便利な場所にある家が先ず第一です。

それから今度はそれを将来人に貸した場合に
借りてくれる人がいるかどうかということが問題になります。
ですからどんなロケーションにあるのかということが大事です。
その次が管理がちゃんとできているかどうかということです。
中国のマンションは自分の部屋の中はきれいですけど、
廊下から外はボロボロですから、
そういう所に住まないで済むような
選び方をする必要があると思います。


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2006年11月11日(土)

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