第1563回
■兵法書さんからのＱ（質問）：日本と中国の大学

先生いつもお宝いっぱいというようなコラムをありがとうございます。
先生の作品『西遊記』のような
エキサイティングな感じが最近いたします。

さて、お忙しい先生にお伺い致したいこととは、
『学歴』というものについてです。
これから先の時代、先生のように東京大学卒業と書くより
北京大学卒業と書いたほうが見栄えがいいんじゃないか？
と思えてしまう今日この頃です。
そこで長年、株式市場というもので培われた先生の視点で
日本と淮河以南にある大学の良い点と悪い点を
明快、ときどきピリ辛な感じでお伺い致したいのです。
お忙しい先生の目に留まれれば、幸いです。

■ＱさんからのＡ（答え）

日本の国は学歴社会ですから、
ことに会社勤めをするためには
いい学校を出てないといけないという面がありました。
しかし、その時代もこれからは過ぎようとしております。
定年まで一つの会社にいるのが人生という常識は崩れてしまいました。
ですから学歴がなくてもやっていける方法はいくらでもあります。
ただまだそういう学歴に対する固定観念が残っておりますので、
その中で生きるであれば、
学歴がないと自分の方で劣等感を持ちます。

ですから何故学歴が必要かと言えば、
第一に自分の劣等感をなくすため。
第二に学校に行って友達をつくるためであって、
学校で習ったことが世間に出てあまり役に立たないことは、
あなたはまだわからないかも知れませんけど、
私たちは痛感しています。
私の場合は日本で一番トップの学校を出たことで
コンプレックスを感じないで済んでいるだけのことで、
東大で出合った友達の中であまり偉い人にあったことはありません。
そんな心配しないでもこれからはちゃんと生きて行けます。