中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1574回
先賢に知恵を求めさんからのQ(質問):小説で成功する要領

邱老先生
華僑の優秀な代表とする先生を心から尊敬いたします。

私は中国大連人です。
大連という町は昔から日本と深い繋がりを持つせいで
小さい頃から日本語を勉強させられました。
それは別に運か不運か拘ずいうまでもなく
自分の人生に大きく影響をもたらしました。
大学を出てから直ぐ日系企業に入社して
日本での研修もさせて戴き頑張って部長までなりましたが
その後自分の人生目標を突然なくしました。
その後会社を辞めて広州、上海、大連、紹興などの企業に努めて
対日貿易、管理等のサラリーマンの生涯を送り、
最近故郷の大連に帰ってきました。
仕事無しで株投資も失敗になって
生活不安定のため離婚までしました。
私はいま休養中ですが、
できれば故郷大連の事を小説に書きたいと思っています。
当然中日関係について自分の考えを述べたいです。

先生への問いですが
先生は昔に本を書いた時、どんなプロセスでしたか?
そして成功する要領はなんですか?
ご返事をお待します。
               敬具 健康長寿


■QさんからのA(答え)

あちらこちら仕事をして、株式投資にも失敗して、
生活も不安定になって、離婚までしたという人が、
小説を書いて成功するかどうか、私にはわかりません。
小説を書くのはとても難しいことなんです。

私の友達の中にも、30くらい職業を変えて、
それから小説家になって成功した人がおります。
でもそれは、その人に小説を書く才能があって出来たことです。
日本には、小説を書いて身を立てたいと思う人は、
大体10万人くらいおります。
そして小説だけでメシの食える人は、100人くらいです。
ですからあなたがその10万人のうちの100人に入れるかどうかは
あなたの才能が決定するものです。

それをやろうと思えば、
まず全力投球でやらなきゃいけないし、
それを人に認めてもらおうと思ったら、
雑誌社の編集の位置にいる人に認めてもらうよりほかありません。
日本ならどうやってやるかは、
私もやってきましたから分かりますけども、
中国では今どうやってやったらいいのかよく分かりません。
おそらくまとめたものを自分で書き上げて、
出版社へ持って行って読んでもらう必要があるでしょうね。
業界に評価してくれる人がいなければ、
もっと多くの人に認められるチャンスは少ないと思います。


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2006年12月22日(金)

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