中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1578回
もみじさんからのQ(質問):日本の市場の変化

長年、細々と株式投資を続けてきて
それなりの収穫を得てきましたが、
最近立て続けに痛い目に会い、消沈しています。
一つは昨年上場廃止になったカネボウ。
とあるファンドが買い上げ、
あきれるほど安値でTOBされました。

また、最近 以前Q先生が警告を出されていた
レックスHDも安値でのMBOを行使しました。
株で損をするのは当たり前ですが、
2度とも同じファンドがからんでいます。
日本の市場で、何か恐ろしい変化が起こっているのではと、
怯える日々です。
日本は平和ボケと言われますが、
株の世界もこれから変わって行くのでしょうか?


■QさんからのA(答え)

今のような経済の仕組みの中で、
株式投資は上げ下げはありますけど、
無くなってしまうものではありません。
株は死んだなんていう記事が
新聞を賑わすことはしょっちゅうありますけど、
新聞社が滅びても株式市場は滅びないと思います。
あなたが同じ失敗を繰り返したというのは、
運が悪いというよりも、あなたがバカだからでしょう。

日本の株式市場は既に成熟した市場になっていますけど、
それでも世界的なお金の流れによって、
ワーッと株が上がるということも起るわけですから、
それでおしまいということではありません。
それに比べると毎年経済が成長するところは、
毎年分配されるパイが大きくなりますから、
チャンスが多いということです。

あなたはカネボウとかレックスとか、
狙っている株が割とキワモノ好きというようなところがあって、
ほとんど損をするためにお金を出していることになります。
もう少し、安全な投資に少し馴れる必要があります。
もしそれができないようなら、
株式投資はあなたに向いていませんから
思い切ってやめたらどうでしょうか。


←前回記事へ

2006年12月26日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ