中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1607回
谷中の桜さんからのQ(質問):先生の力の源泉

邱先生のご著書から大いに勉強し、
お人柄を尊敬させていただいております。
日頃、先生の読み物で経済のノウハウは学べますので、
ここでは先生の生き方についてお聞きします。

私はこのごろ益々先生が好きになりました。
先生はお年を召されるほどに、エネルギッシュになられていきます。
そしてなによりも、秘書を募集したり、
有意の若者に中国での躍進の機会を与えてあげたりしています。
まるで日中の架け橋のようです。
若い頃の先生はもっと「金」に傾斜していたのに、
今は大福人の貫禄があります。
いわれのない訴訟に巻き込まれたりしているのに何故ですか?
母が日本人で、父が中国人という、
鄭成功のような血がそうさせるのですか?
先生の力の源泉をお教えください。


■QさんからのA(答え)

自分の生き方については結局自分に責任があると思います。
ですから自分がどういう環境で育ったかということよりも、
与えられた条件の中で
自分なりの生き方をつきつめて行く必要があります。

昔、恩師の先生に言われたことですけど
「君の一貫して変わらないことは、常に常に変わることだ」
そう言われて気がついたことですけれど、
一ぺん頭に入ったことがそのままそこに定着して
一つの物の見方しかできないと言うことは私にはありません。
世の中の変化につれて自分はどう対応していくかを
いつも考えて対応しています。
そういうことでは自分なりに一貫していると思っております。

ですから若い時にお金に固執して
いまはあまり固執しないということではなくて、
10万円しか収入のなかった時に考えていることと
100億円持って考えることは同じではありません。
シャツ1枚買うのでも
1万円しか持っていないのと、懐に100万円あるのとでは
当然考え方が違ってしかるべきです。
昔と違うのは自分の物を見る位置が違うから
当然違うんだと思っております。


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2007年1月24日(水)

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