中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1630回
うどん粉さんからのQ(質問):値上がりの理由

2年前、定年退職を控え、
このコーナーで「退職金の基本的運用の考え方」と題して、
質問をさせて頂きました。
「退職金の全ては危険だから、
そのうちの許される範囲で株購入を検討したら…」の回答を頂き、
世間一般から見たら僅かですが、
「中国人寿」を中心に数社の中国株を購入しました。
購入後、若干の値上がりで推移してきた株価が、
ここ数ヶ月であれよあれよという間に
投資額の倍近い値上がりを示しております。
大変ありがたいアドバイスを頂いたと感謝いたしております。

そこで質問ですが、こうした急激な値上がりは、
中国経済の大きな流れ(成長)のひとコマに過ぎないのか?
それとも一時的な何らかの値上がり材料によるものなのか?
私には判断、分析ができません。
中国人寿に限らず中国株全体的なこうした急激な値上がりを
先生はどう見ているのかお教えください
(どういう回答であろうとも
保有株を売却するつもりはありませんが…)。


■QさんからのA(答え)

去年のはじめに私は
中国は生命保険と銀行の会社の株がいいんじゃないか
と話をしましたが、
年の暮れになって本当にそうなってこちらがびっくりしています。
私にとって大当たりというよりはまぐれ当たりですね。

ですから同じことがしょっちゅう起こるとは限りません。
たまたま世界中の余った金が日本で一勝負した後、
香港へ移って、さて何を買うかということになると、
大型株で新顔の銀行と生命保険会社の所にきたということです。
こういうことは繰り返し起こることではありません。
ただ、生命保険は経済が発展して生活が豊かになると
たくさんの人が加入しますし、
そうやって集めた金で株や不動産を買うわけですから、
財産がふえるチャンスに恵まれます。
ですから、もう何倍にも上がったんだったら、
元金ぐらいは回収して、次の投資をするのは賛成です。
でも全部売って次のことをやっても、
そういつもうまく行くとは限りません。
ご自分が有望株と思っている株は儲けた分を残して忘れていると
思わぬ成果をもたらしてくれます。


←前回記事へ

2007年2月16日(金)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ