第1644回
■MORIさんからのＱ（質問）：黄山の観光ビジネス

こんにちは。
いつも勉強させていただいております。
これから中国がどんどん豊かになると生活に余裕が出てきて、
広い中国をあれこれと旅行するようになると思いました。
色々調査したところ、
黄山が「世界文化遺産」「世界自然遺産」「世界地質公園」
の三冠王であり有望であると考えました。

現在は現在旅行者が多くて待ち時間が長いが
交通やホテルが整備されたらもっと旅行者が多くなるようです。
黄山という観光地のビジネスは
製品を作ったり、保守したりする必要がないビジネスなので
ほとんど独占している黄山旅遊という銘柄は
相当有望ではないかと考えました。
お聞きしたいのは、
このビジネスではどのようなリスクがございますか。
お願いします。

■ＱさんからのＡ（答え）

黄山には私は４回ほど登りましたし、
また黄山市の名誉市民も勤めております。
そういうようなわけで一応知っている積りです。
山に登るエスカレーターをつくる仕事をやらないか
と頼まれたこともありますし、
温泉の出るところのホテルを経営してくれないか
と頼まれたこともあります。

確かに黄山は中国でも稀に見る絶景で、
１回は行って見る値打ちがあります。
エスカレーターに乗って登る分にはいいですけど、
観光客の山登りをする手伝いをして
金儲けをしようという気は私にはございません。
また一箇所に固定して観光に来た人から金を集める仕事は
そんなに大きくなる仕事ではないと思っております。
大体が役人上がりの人たちが集まってやっている仕事ですから
効率もそんなにいいとは言えないし、
また中国全体の経済の発展の中で
先頭を切るような仕事ではないと見ています。