中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1651回
東南アジア大好き人間さんからのQ(質問):世界的な不動産価格上昇

いつも楽しく拝読させていただいております。
ともすれば狭くなりがちな視野を広げてくださる
貴重な一言一言感謝いたしております。

昨今、世界的に不動産が値上がりしております。
私も、金余りで低インフレの世の中、
お金の向かうのは株か不動産と考え、
不動産に少なからず投資をしました。
私の住んでいるシンガポールでも
東京都心部より高い不動産が現れ始め、
これはバブルかなとも思っています。
そんなこと自分で考えなさいとしかられることを承知で質問します。
この世界的な不動産価格上昇はまだ続くのでしょうか?

不動産の水準をみると売り時かなとも思うのですが、
まだまだ好景気は続きそうですし、ちょっと判断に困っております。
不動産でも指折りの経験を持っていらっしゃる先生に
一言アドバイスをいただきたく質問させていただきました。
ちなみに所持しているシンガポールの不動産は
高くなったといってもその家賃利回りは
ローン金利を上回っております。
よろしくお願いします。


■QさんからのA(答え)

長い目で見れば、特に経済が著しく発展している国では
不動産が値上がりをする傾向にあります。
その背景には不動産がほかの商品と違って
生産のできないものであることもあるし、
また経済が発展すると豊かになった分が不動産に流れるので、
不動産がどうしてもあがる傾向があります。
但しそれを自分の財産として持つことが
得であるかどうかということはまた別の問題だし、
もっと細かい配慮も必要なら、
自分の持っているお金と、自分の考え方との調和も必要です。

世界中の不動産が値上がりする理由の中には
国が片っ端からお札を印刷することとも関係があって、
アメリカを見てもわかるように、
年々ふえて行く方向にありますから、
長期的に見たらお札で持っているよりは
不動産を持っていた方がいいということが今後も続くと思います。
しかし昨今のように借金をして不動産をたくさん持っていたために
片っ端から潰れるということもおこりますから、
お金と不動産の間に挟まれて、
自分がうまく立ち回れるかどうかというのも
考慮に入れる必要があります。


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2007年3月9日(金)

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