中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1683回
56WZさんからのQ(質問):リーダー不在の組織

邱先生、いつも考えさせられるお話をありがとうございます。
先生にお尋ねしたいことがあり質問させていただきます。
起業し経営していく、
もしくは、会社の中での新企画の発起から進行に於いて、
その輪の中の人間には、それぞれに立場や役割があります。
リーダーがいたり、、頭のきれる人間がいたり、
実務に優れた人間がいたりと、
例えるならちょうど新撰組の
近藤、土方、沖田のようなものかもしれませんが、

お尋ねしたいのは、例えばリーダーに向いた人間が不在で、
頭のきれる人間と実務に優れた人間だけがいても、
それは組織としての成功は難しいものなのでしょうか?
先生のお考えを是非お聞かせいただきたいと思います。


■QさんからのA(答え)

どこの会社にも社長よりえらい人はいません。
社員に非常に頭の切れる、もしくは特殊な才能をもった人がいて、
一見、社長はポーっとしてるという会社もありますが、
そういう切れる人間を使いこなせる社長は、
やはり有能な社員よりはえらいんです。
ですから社長を見れば、
その会社はどのくらいの伸び方をするか
大体想像できると思います。

ただし、人を見る場合、
見る人本人の能力にも問題がありますから、
あなたが見てこの社長はポーっとしてるなと思っても、
意外にえらい人だということも、実際に起りうるんです。
経験を積むとだんだんわかってくることですけど、
ものすごく大きな会社でも、
えらい人は1人か2人しかいないものです。
ですからその人が居なくなったらどうするんだろうか
と心配になりますけど、
面白いもので、世の中は偉い人が居なくなっても、
またそのあとに偉い人が出てくるんですね。

ですからそういった意味では、
人を見ることももちろん大切ですけども、
仕事そのものに将来性があるかどうかということも、
大きく関係します。
見るものは一つだけではないのです。


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2007年4月10日(火)

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