中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1700回
セクレタリーさんからのQ(質問):海外へのインターネット販売

邱永漢先生
日本ならではの、使い勝手の良い日用品
(例えば質の良い炊飯器から、掃除に使う細かい小道具まで、
中々外国では手に入らない分野のもの)
を生産している日本の業者が、
海外を相手にインターネット販売を行えるインフラを構築する事は、
ビジネスとして成り立つとお考えになりますでしょうか?

海外に通用するものを生産している業者でも、
語学の問題、コンピュータ知識の問題、流通知識の不足で
積極的販売に至っておらず、
国内での顧客もジリ貧で
困っている人は少なからずいると考えています。
そういった日本の業者に売上を上げさせる事ができれば、
楽天のようなビジネスができるのでは無いかと考えております。
ご感想をお願いいたします。


■QさんからのA(答え)

あなたの考え方は少し楽天的過ぎると思います。
日本の国内でも売れない物をよその国に売りに行ったって
そんなに成果のあがるものではありません。
日本の国で売っても間に合わないくらい売れているものを
よその国が売ってくれと言って来るのならわかります。

世の中は大へんな勢いで淘汰が進むんです。
同じようなことをやっているとすぐ商売ができなくなってしまいます。
ですから次へ次へと動くことは必要ですが、
淘汰される方に目をつけては自分も一緒になって淘汰されます。
日本国中のデパートでもスーパーでもコンビニでも
この次何が売れるかということに全精神を集注しています。
それを逆に考えるのは
世間の動きに背を向けて反対の方に動くことですから、
仕事としては難しいとお考えになった方がよろしいでしょうね。


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2007年4月27日(金)

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