中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1704回
としさんからのQ(質問):感性はない方がいい?

いつもありがとうございます。
育児についてお考えをお聞かせくださいませ。

私には男・女と幼い子供が2人おります。
教育の事、習い事の事、色々と考えるところがあるのですが、
いつも思うのは
「知識力より考える力を」「豊かな感性を」「思いやりの心を」
などというキャッチフレーズが多い中、
それを真に受けて本当にそう育てそう育ったら
結局本人が苦労するのではないのだろうかという事です。

学校でも職場でも、人より物事が見え考える力があり
他人に優しい人は人一倍辛い思いをするように思うのです。
それに人と違う要素を持っていると、
それだけで社会と自分をすり合わせるための努力が必要になり、
それなら何でも人並みで感性も生活レベルも
人と違わない事が結局一番幸せなのではないか、
たとえ周囲が間違っていると思えたとしても
歩調を合わせるのが一番子供のためなのではないか
と考えたりもいたしますが、判断がつきません。

子供の感性豊かな事、優しい事に触れるたび
「これでこの子は生きて行けるのかな、
外で割を食ったりいじめられたりしないかな」
と素直に喜べない自分がいます。
どう思われますでしょうか。


■QさんからのA(答え)

親というのは子供が余計な苦労をしたり、
難しい目に遭うくらいなら、適当なところに勤めて、
適当に困らないで生きてくれればいいな、
という気持ちが働くものです。

でも、親の思う通りになると思ったら間違いです。
あまり子供のことを構いすぎると将来失望すると思います。
「親がなくとも子は育つ」と言われておりますけども、
坂口安吾さんは「親があっても子は育つ」と言っております。
親は子供の成長に邪魔になることも結構ある、ということです。
若い女性の方にそういうことを言っても
耳に入らないと思いますけども、
もうしばらくすれば自分の思う通りにならないということは
気がつく筈です。


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2007年5月1日(火)

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